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【AIIB】麻生財務相 「不参加理由」を面倒だけど分かりやすく説明

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マスコミ報道、野党、中国系のコメンテーターはいまだに、AIIBに日本が参加表明しなかったことについて、

「日本外交の敗北」「嫌中感情に支配され日本包囲網」「日本は入るべき。判断が遅い」「入らなかったのは北朝鮮と日本だけ」「今からでも入ったほうがいい」

・・・などと政権への批判やAIIBへの勧誘を行っている。

中国は、3月31日(創立メンバー参加国の申し込み締切日)を過ぎても、まだアメリカや日本を誘っているが、入りそうもないので次の期限を新たに6月に設定した様子(笑)。中国がこうもしつこく日米を誘う理由は一体何でしょう。「入るべきだ」と騒いでいる人たちの意図が分からない。

よほど中国が困っているのか、中国ルートで頼まれてやっているのか、ただ政権を批判したいだけなのか、とにかく国民の考えとはかなり乖離していると思うのだが…。

以下の記事で麻生財務大臣の話を読めば分かるが、

要するに、

POINT
不参加の理由

日本側からは、「理事会はどういう構成なのか、審査は誰がやるのか」と質問しているが、中国側からは返事もない。

と、不参加の理由はシンプルだ。

この理由だけで充分、「こんな相手に1000億も出せない(4月10日付の政府の試算では3600億円)」というのは常識的な判断だと思う。

麻生太郎財務大臣「AIIB不参加の理由」を語る

麻生太郎財務相は9日の記者会見で、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関し、現段階での参加を見送った理由を約10分間にわたって説明した。

日露戦争の際に戦時公債を発行したことに触れ、「(日本は)1日も遅れず、1銭たりとも約定を違えず全額を返済した。しかし、今は世界で借りたお金を約定通り返さない方が多い」とも語り、AIIBによる不透明な融資審査基準や過剰融資に懸念を示した。詳細は以下の通り。

 

--日本が参加した場合、AIIB設立当初の出資金は最低でも1000億円と試算されている

「AIIB参加国は最終的にいくつになるのか知らないが、出資額の総額も中身もわからないので、今の段階で考えているわけではない。何回も同じことを言っているので、もう飽きてきたけど、やることは1つなんですよ。お金を貸すというのは、返ってこないお金は貸せない。返ってこないお金はやるっていうんだからね」

「(インフラ整備の)ニーズがあるというのはわかる。米国が世界銀行、日本がアジア開発銀行(ADB)、ヨーロッパが国際通貨基金(IMF)は責任を持ってやっている。ところが、日本は1905年、日露戦争をやるにあたって戦時公債を発行した。1000万ポンド。日本は1日も遅れず、1銭たりとも約定を違えず全額を返済した。名も知れぬ東洋の小さな黄色人種にお金を貸した英国もすごかったんだろうが、1銭たりとも、1日も約定を違えずきちんと払った。今日、世界で他国の外貨でカネを借りて返済が滞ったことが1回もない国が日本以外にあるならば教えてくれ。ぜひ俺はそれを知りたい。他の国の中央銀行総裁も知らない」

「だから、お金というのは貸したら返ってくるもんだと日本の人は思っているんだ。子供の時からしつけられてきたんだから。しかし、今、借りたお金を返さないのは多いんじゃないの? 世界で借りたお金を約定通り返さない国の方が多い。何が言いたいかというと、もう1個(国際金融機関を)増やすんだぜ。きちんと審査をして(既存の国際金融機関の)3行で足しても400億円か500億円かといっているときに、いきなり後ろから来て、みんな貸さないの? じゃあ俺(AIIB)が貸してやるよと、300億円、400億円を貸しますと言ってなったとするよ」

「その時、この後からきた300億円は前から貸している3行の400億円に乗っかった。返済が始まり、400億円のお金は計画通りに返ってくるんだけど、後からきた300億円は全然、融資計画ができていないから、その分は返せませんでしたと。そうなったとき、まずは3行の400億円は優先的に返してくれるかと。国内だったら、まだやれるだろう。しかし、海外相手にそれができるか。700億円が全部焦げ付き、お返しできるお金は300億円だけです、といわれたら、間違いなく被害が出る。こっちは税金を預かっているわけだから」

ちゃんと審査やら、何やらは参加する国で決めましょうねと。どういう理事会の構成ですか、審査はどこで、誰がやるんですかと。最初から俺たちはこれしか言っていない。だから(中国側は)返事を下さいと。3月31日というのは、こっちが出した提案を聞かない限りは俺たちは答えようがない。何の返事もないなら、こっちもしようがないと言っているだけだ。AIIBの話というのは、次は(参加判断の期限が)6月だとか報道されているが、どうして6月なのかさっぱり知らない。日本はなぜ参加しないのかと色々な人が言ってくるが、面倒くさくていちいち説明しないといけないので、飽きるくらい同じ話をしている」

出典:産経新聞

ちなみに、麻生財務相はこの後5月4日、アジア開発銀行(ADB)のアジア向けインフラ投資強化 を発表している。

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