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宮崎哲弥大絶賛、管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

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2016.07.08 宮崎哲弥の発言(7月6日)追記

宮崎哲弥大絶賛 管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

宮崎哲弥氏が、6月22日のニッポン放送『ザ・ボイス そこまで言うか!』で絶賛した本のご紹介。

宮崎氏はよくこの番組で著書を推薦するんですが、これまで記憶にある中で最も熱がこもっていたんですよね。それはもう必死で大絶賛しておられました。

今Amazonを見ると、倫理学でベストセラー1位になり、新品が売り切れて古本の価格が高騰していますね。宮崎効果かもしれません。

後述の通り、宮崎氏が絶賛した言葉を引用すれば、わたしの感想なんてどうでもいいなと思い、まだ届いたばかりでほとんど読んでもいないのにUPしました。

 
こんな感じ。

宮崎哲弥の発言(6月22日)

戦前戦後に起きた、少年による大量殺人事件『浜松事件』と『二俣事件』は冤罪の可能性が極めて高い。

戦争を挟んで、司法・警察・行政・政治・憲法・法医学・メディアが微妙に作動しながら、この冤罪を作り上げていった人の心の変遷を網羅的に調べあげた本

世界恐慌は過剰な ‘ 道徳意識 ’ によってもたらされた。

冤罪事件の詳密な考察から、数学や統計学、プロファイリング、進化心理学、経済学、仏教思想に至るまで博捜している。

推理小説を読むかのように読める。今年一番の名著になると思う。

さらに、7月6日の出演時にもこんな発言が。

宮崎哲弥の発言(7月6日)

先々週、冒頭で本を紹介しました。

管賀江留郎という方の『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』という本なんですが、誠に有難い事に各所で売り切れになっております。

ある時代の中では ‘ 読まなければならない本 ’ ‘ この時に読んでいなければいけない本 ’ というのがある。私見ですけれど。

私はその1冊だと今も信じておりまして、増刷がかかっているそうなので、もう程なくすれば書店やネット書店に出回ると思いますので、改めて申し上げます。
それほどお安くないので文庫本のように手軽に買うわけにはいかないけれども、何らかの形でぜひ読んで頂きたい本です。

宮崎氏が推薦する本は、個人的に文学以外は好みが合うので、彼の言葉を信頼してその日のうちにわたしもポチッ。

番組の中で宮崎氏も言ってたんですが、著者の管賀江留郎氏は少年犯罪の専門家かと思っていたら、本当に幅広い教養を持つ人のようで、内容が多岐に渡っています。少し読んだだけで、まさに ‘ 博捜 ’ したんだなというのが伝わってくる。

その理由とも言えることが、以下の通り序章に記されています。

冤罪とは、人間が自分を取り囲む現実世界をどのように認識しているかをそのまま炙り出す問題なのである。だからこそ、これは殺人や冤罪について書かれた本ではあるのだが、嫌でもそこから大きくはみ出すことになってしまうのだ。
人間の認識の歪みが引き起こす悲劇。さらには、その歪みを引き起こす人間の正しい心を解き明かそうとする試みである。
また、そのどうしようもなく正しい心を、なんとかして克服する道を探し求めた人々の記録ともなっている。我々ひとりひとりの心の変革を迫り、その眼に映る現実世界をゆがませることなく、ありのまま見えるようにするにはどうすればよいのかという、人間の本性への途方もない挑戦をした人々がここにいるのである。

出典:『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』 序 捻転迷宮の入り口

 
少しだけ、書籍の紹介を。

内容紹介

冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!

我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!

執筆八年! 『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!

進化心理学、認知科学、政治哲学、倫理学、歴史、憲法、
裁判、経済、数学、宗教、プロファイリング、サイコパス……。

あらゆる分野を縦横無尽に切り裂き、新機軸を打ち出した総合知!

戦時に少年が九人を連続殺人。
解決した名刑事が戦後に犯す冤罪の数々。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!

世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!

著者について

管賀江留郎(かんが・えるろう)
「少年犯罪データベース」主宰。著書に『戦前の少年犯罪』(築地書館)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

管賀/江留郎
少年犯罪データベース主宰。書庫に篭もって、ただひたすら古い文献を読み続ける日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出典:Amazon

目次はこんな感じ。

宮崎哲弥大絶賛 管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

宮崎哲弥大絶賛 管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

宮崎哲弥大絶賛 管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

 
本文のフォントはこんな感じ。

宮崎哲弥大絶賛 管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

フォントサイズも小さすぎず、句読点や改行も程よく、とても読みやすい文章。

宮崎哲弥大絶賛 管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

見て、この分厚さ!
500ページを超える大著です。

宮崎氏は3度読み返したそう。

わたしは1度読むのに何日かかるかわかりませんが、今夜からじっくり拝読いたします。推理小説を読むようにどんどん読めて、色んなことを自然に理解できるそうなので、非常に楽しみです。

みなさまも、ぜひ!

道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか 冤罪、虐殺、正しい心

執筆八年! 『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
進化心理学、認知科学、政治哲学、倫理学、歴史、憲法、裁判、経済、数学、宗教、プロファイリング、サイコパス……。
あらゆる分野を縦横無尽に切り裂き、新機軸を打ち出した総合知!
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