民主党・岡田代表、櫻井よしこ氏に抗議・謝罪要求しておいて逃走、論争終結
ページに広告が含まれる場合があります。
集団的自衛権の行使への見解をめぐり、民主党と櫻井よしこ氏が論争を繰り広げていたが、岡田克也代表のど真ん中にブーメランが突き刺さりあっけなく終了。
民主党、櫻井よしこ氏の発言に対し抗議文書送付
櫻井氏は9月27日のNHKの番組で「民主党の岡田克也代表が外相時に集団的自衛権は必要と述べていた」などと発言。
これに対し、民主党は「外相として述べた事実はない」と指摘し、「民主党が共産党と組む」という発言にも「連立を組むことが決まっているかのような誤解を与えた」などと抗議する質問状を櫻井氏に送付。
以下、全文。
2015年9月28日
国家基本問題研究所理事長 櫻井よしこ殿
民主党役員室長 近藤洋介
NHK『日曜討論』における貴殿の発言について
貴殿は、昨日のNHK『日曜討論』の中で、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、いまは必要ありませんと180度変わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国民を馬鹿にしていることだと思います」と発言しました。
しかし、これらの発言は何ら根拠がなく、公共放送の場を借りて野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重大な誤解を与えるものです。つきましては、以下3点お訊ねしますので、9月30日までに書面でご回答願います。
1.岡田代表が外務大臣として「集団的自衛権は必要」と述べた事実はありません。したがって、「180度変わった」ということもありません。貴殿は何を根拠に、「集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った」と明言したのでしょうか。
2.共産党との連立政権について、岡田代表は記者会見等で、「ハードルが高く、果たして現実的なのか」と否定的な考えを示したうえで、「政策が一致していないと国民にとって困ったことになる」と述べています。貴殿は自民党と社会党の連立政権を例に引いたうえで、「民主党が共産党と組む」と発言しましたが、これは、民主党と共産党が連立を組むことが決まっているかのような誤解を視聴者・国民に与えるものです。貴殿は何を根拠に、「民主党が共産党と組む」と明言したのでしょうか。
3.以上のとおり、『日曜討論』における貴殿の発言は事実無根であると考えますが、そうであれば、貴殿は発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪すべきではないでしょうか。貴殿のご見解を伺います。
以上
櫻井よしこ氏、過去の岡田氏の発言を明示したうえで反論
櫻井よしこ氏は、岡田氏の過去の発言を明示した上で以下のように述べている。
明らかに集団的自衛権の必要性を認めています。
集団的自衛権の行使に踏み込むか否かは、「その時々のリーダーが政治生命を賭けて決断」すべきことだと、正しいことを言っています。
2度書くが、岡田氏は「最後にはその時々のリーダーが政治生命を賭けて決断しなければならない」と述べているのだ。
安倍政権が決断したことに対し、否定する立場として矛盾がある。
長いので全文は以下。
参考記事櫻井よしこ氏が民主党本部に送付した、反論する回答文<全文>
民主党、性懲りもなく発言の撤回と謝罪を求めた2度目の質問状を櫻井よしこ氏に送付
民主党は櫻井氏の回答文に対し「何ら説得力がなく、発言は事実無根であることが明らかになった」と意味が分からない再質問状を送付。
発言を撤回し岡田氏と民主党に謝罪するよう求めた。
これには驚いた。
例の「嘘も百回言えば真実となる」という言葉を思い出し、まともに話ができる相手ではない と改めて思う。
櫻井よしこ氏「すでに説明を尽くした。再度の回答は不必要」と返答
櫻井よしこ氏は「新たに加えられた質問も含めて、先日の私の回答文で説明が尽くされています。したがって、再度の回答は不必要だと考えます」とした返答を送付。
その文書には「今後とも民主党の安保政策に関しては論評を続けます」と付記した。
充分に回答したのだから、もう言わない。当然のことだ。
民主党の岡田克也代表、あっけなく逃走
岡田克也代表は8日の記者会見で、櫻井よしこ氏との論争について「これ以上やるのもいかがなものか」と述べ、あっけなく逃走。
民主党が一方的に意味不明な抗議をしておいて、本当に情けない言い草ではないかと思うが、これが民主党の代表だ。
民主党は、一方的な批判はパフォーマンスを交えながら大きな声で言うが、いつも納得ができる説明はできない。
言ってて恥ずかしくないのかと不思議に思う。
参考文献:産経新聞