翁長雄志知事が進めていた4本爪の「龍柱」、国からの交付金で中国に制作依頼
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以前、翁長知事がかつて進めていた「龍柱」の話を書きました。
辺野古移設に関連して、翁長知事とはどういう人なのかを知っていただくため、少しだけ触れたものです。
参考【辺野古移設】アメリカが翁長知事にNO! マケイン「移設は知事レベルの決定ではない」
しかし「龍柱」が4本爪であることやその歴史的な意味を知り、少し触れるだけではいけなかったのかなと思い直し、単独の記事を書くことにしました。
まず以前書いたものをご紹介し、つぎに改めてこの事業の詳細、4本爪の意味などについてご紹介します。
以前書いた記事
翁長雄志知事が那覇市長時代に進めていた「龍柱」― 中国に制作依頼(事業費の8割は国からの交付金)
画像出典:那覇市
ところで翁長知事と言えば、那覇市長時代に 沖縄振興一括交付金を活用して シンボル像「龍柱」の設置事業を進めていました。
(龍柱事業は中国・福州市との友好都市締結から30年にあたる23年、両市の交流を示すシンボル像として設置を決定。大型旅客船の停泊場所近くに高さ約15メートル、幅約3メートルの2体の龍が海を見つめるように設置することを計画していた。)
この石の総事業費は約2億6700万円で、このうち 8割の約2億1300万円は国からの交付金 を充て、中国産の石材を使い、中国に制作を依頼 していました。
そうなれば当然、事業費も中国に流れるわけで、国民の血税を使った交付金事業としてはふさわしくないとの批判が高まり、那覇市が国に対して交付金の申請を取り下げたため、頓挫するのではないか という報道が先月8日流れました。
というわけで、龍柱設置については一安心してよいのかもしれません。
しかし、これは 翁長氏が中国・福州市の名誉市民に表彰され、「感激した」と喜んで進めた事業 です。
誰もがご存知の通り、中国による尖閣諸島周辺の領海侵犯など、日本の安全保障環境が悪化する中での決断です。
翁長知事は、一体どういう人なんでしょうか?
いくら現市長の判断によってこのおかしな事業が頓挫することになったとしても、このような経緯は、決して忘れずに覚えておかなくてはならないと思います。
翁長雄志知事が<国の一括交付金>で進めていた「龍柱」
工期は延び、総事業費は3億2200万円に跳ね上がった
現沖縄県知事の翁長(おなが)雄志(たけし)が、那覇市長だった平成24年、福建省福州市との友好都市締結30周年記念事業として肝いりで始めた。総事業費は2億6700万円。このうち8割は国の一括交付金を充て市の負担は5300万円に抑える算段だった。翁長は市議会で「龍柱をシンガポールのマーライオンに匹敵するようにしたい」と胸を張った。
那覇市は、市内の業者を通じて福州市の業者に龍柱制作を依頼したが、工期が大幅に延び、26年度末の完成が間に合わないばかりか、総事業費は3億2200万円に跳ね上がった。
おまけに那覇市は一括交付金の未執行分を次年度に繰り越す手続きをしなかったため、市の負担は2億1900万円と当初の4倍に膨らんだ。
そもそも国民の税金を使って中国の業者に中国産の石材で龍柱を制作させること自体が不見識だが、批判はそこで収まらなかった。(以下に続く)
出典:産経 2015.06.28
「龍柱」4本爪の意味
しかもこれ、中国の冊封体制に入った周辺諸国用の4本爪。沖縄は中国の従属なのか。
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確かに画像左のほうに3本の爪が見えますね。親指以外の指でしょうか。
沿道には中国庭園や、翁長が25年に完成させた「久米至聖廟」が並ぶ
しかも、龍柱だけではありません。
那覇港の龍柱から大通りが延び、沖縄県庁と那覇市役所に突き当たる。
大通り沿いはかつて久米村(くにんだ)といわれ、明朝の中国人が暮らした地域。沿道には中国庭園「福州園」(4年開園)や、翁長が25年に完成させた「久米至聖廟(びょう)」(久米孔子廟)が並ぶ。
海の玄関口に「4本爪」の龍柱を立て、県庁までの大通りに中国庭園や孔子廟を整備し、一体誰をお迎えするつもりなのか-。
出典:産経 2015.06.28
一体どういう町を目指していたのでしょうか。ただ単に「国からの交付金を中国に流すとは!」「町の真ん中に中国のシンボルを作るなんて!」という程度の単純な話でもなさそうです。
李克強首相らと面談した際には、マスコミに「領土問題は一地方自治体の長が言うべきでない」と述べた翁長知事。
翁長知事は何を目的としている人なのでしょうか。
「龍柱」完成式典開催、龍柱に黒い塗料塗った男「大義のためにやった」
とうとう「龍柱」が完成し、完成を祝う式典が2016年1月24日に開かれた。
那覇市は、中国・福州市との友好を記念し、4年前から那覇港近くの海浜公園に高さ15メートルの龍柱2本の建設を進めてきました。
この龍柱が先月下旬に完成したことを受け、クルーズ船が着く那覇市のターミナルで24日、式典が開かれ、市の関係者や地元の住民などおよそ300人が参加しました。
式典で那覇市の城間幹子市長は、「龍柱は、交易で栄えたかつての琉球王国文化をほうふつとさせます。沖縄県の新たなシンボルとして観光振興などに活用します」と述べました。このあと、くす球が割られ、獅子舞の演舞が行われるなど龍柱の完成を祝いました。
龍柱の建設には、地域振興を目的とした国の一括交付金およそ1億円も使われる一方で、那覇市の見通しの甘さなどから、総事業費はおよそ3億3000万円にまで膨らみました。
市民からは「もっと有効な使い道があったのではないか」など、那覇市の税金の使い方を疑問視する声も上がっています。一方、24日午前0時頃、龍柱の根元の部分に黒い塗料がついているのが見つかり、警察は、南城市の38歳の男を、器物損壊の疑いで夕方、逮捕しました。
警察によりますと、「ペンキやスプレーで色を塗った。大義のためにやった」などと容疑を認めているということです。
出典:NHK