• 安倍晋三
  • 安倍晋三議員の発言や活動などまとめ

【パリ同時多発テロ】トルコ訪問中の安倍首相、強い非難と追悼の意を表明

ページに広告が含まれる場合があります。

151114 共同記者発表

平成27年11月14日(現地時間)、トルコ共和国のイスタンブールを訪問している安倍総理は、前日夜フランスで発生したテロに対して次のように述べました。

パリにおけるテロ行為に対し、強い衝撃と怒りを覚えます。犠牲になられた方々に対し、心から哀悼の意を表し、そして負傷された方々、また御家族の皆様に対しお見舞いを申し上げます。

私たちと価値を共有するフランスが今、困難に直面をしている時、我々日本人はフランスの人々と常に共にあります。強い連帯を表明します。

いかなる理由があろうともテロは許されません。断固非難します。

日本はテロ未然防止に向けて、フランスを始め国際社会と緊密に連携し取り組んでまいります。国内テロ対策において、より一層緊張感を持って当たってまいります。また、海外の邦人安全確保対策に万全を期してまいります。

午前には、バルタリマヌ日本庭園改修式典及び日本・トルコ・ビジネスフォーラムに出席しました。

151114 バルタリマヌ日本庭園改修式典での除幕式

午後には、ドルマパフチェ宮殿でアフメト・ダーヴトオール首相主催の歓迎昼食会に出席した後、共同記者発表を行いました。

151114 ダーヴトオール首相と握手する安倍総理

総理は、ビジネスフォーラムの挨拶で次のように述べました。

151114 日本・トルコ・ビジネスフォーラムで挨拶する安倍総理

まず、冒頭、パリにおけるテロ行為によって、犠牲となられた方々に対して心から哀悼の意を表したいと思います。そして負傷された方々、また、御家族の皆様にお見舞いを申し上げます。

いかなる理由があろうとも、テロは許されません。断固非難いたします。

日本はトルコ、そしてフランスや国際社会の皆様と共に、テロの未然防止のために全力を尽くしてまいります。そして、我々は困難に直面をしているフランスの人々と共にある。強い連帯を表明したいと思います。

ヴァルダンDEIK会長、石毛JETRO理事長、御列席の皆様、約2年ぶりにトルコを訪問した機会に、日本とトルコの企業トップが一堂に会するビジネスフォーラムが開催されますことを大変喜ばしく思います。

私が各国を訪問する機会に、多くの企業のトップの皆様によるフォーラムを開催いただいておりますが、今回もトルコでこのような盛大なフォーラムを開催いただいた日本とトルコの関係者の皆様に、心から御礼申し上げたいと思います。

トルコは、2023年までに世界経済トップ10入りを目指す、地域の経済成長の力強いエンジンです。トルコは、エルドアン大統領の下で、安定した経済成長を続けており、日本とトルコの貿易・投資関係は着実に拡大しています。

トルコは、約7,800万人の人口と1万ドルを超える1人当たりGDPを誇る、消費意欲の旺盛な国内市場を抱えるととともに、アジア、中東・アフリカ、ヨーロッパのマーケットへのゲートウェイとしても大変魅力的な国です。

御列席の企業を始め、日本企業のトルコへの関心は高まる一方です。これまでの商社、自動車、機械等に加え、マスコミ、金融、食品等、ますます多様な日本企業が進出しております。

シノップ原子力発電所、イズミット大橋等、日本企業はこれまでもトルコを象徴するメガ・インフラプロジェクトに積極的に協力してきています。
今後も、トルコ共和国建国100周年となる2023年に向けて、橋梁、発電施設、病院、高速鉄道や通信衛星等、多くのインフラ事業に日本企業の技術が大いに貢献できることを期待しています。

しかし、日本とトルコが経済面で秘めている潜在力はまだまだ十分発揮されているとは言えません。先日のエルドアン大統領との会談でも両国の貿易・投資関係を飛躍的に向上させていくことで一致いたしました。

政府としても、現在交渉を進めている日・トルコEPA社会保障協定などを通じて、両国で活躍する企業の活動を力強く後押ししてまいります。

2年前にトルコを訪問した際に、トルコ150年来の夢とされた、アジアとヨーロッパの二大陸を結ぶマルマライ地下鉄の開通式に出席し、エルドアン大統領と一番電車に乗ったことは今も忘れらことができない思い出です。

そのマルマライ開通式典で、私は、日本とトルコは『広いアジアを東西から支える』2つの翼であると申し上げました。日本とトルコの企業の皆様が手に手を取り合って、日本とトルコが作るその2つの翼を、より強く、大きく羽ばたかせていこうではありませんか。

テシェキュル・エデリム

出典:首相官邸

合わせて読みたい