【全国戦没者追悼式 2018年】天皇陛下のおことば・安倍首相式辞<全文>
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73回目の終戦の日を迎えた15日、平成最後となる政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開催された。
天皇、皇后両陛下のご臨席のもと、追悼式には安倍晋三首相や全国各地の遺族ら約6千人が参列。戦争の犠牲となった軍人・軍属約230万人、一般国民約80万人の計約310万人の冥福を祈った。
天皇陛下のおことば(全国戦没者追悼式)<全文>
本日,「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり,全国戦没者追悼式に臨み,さきの大戦において,かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い,深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来既に73年,国民のたゆみない努力により,今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが,苦難に満ちた往時をしのぶとき,感慨は今なお尽きることがありません。
戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ,ここに過去を顧み,深い反省とともに,今後,戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い,全国民と共に,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
安倍総理大臣 全国戦没者追悼式式辞<全文>
平成30年8月15日、天皇皇后両陛下御臨席の下、安倍総理は、日本武道館で行われた全国戦没者追悼式に参列しました。
毎年8月15日は、先の大戦において亡くなられた方々を追悼し平和を祈念するため、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とされています。
式典には、安倍総理を始め、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、関係団体の代表、遺族の方々など約6,500人が参列し、先の大戦における全戦没者に対して追悼の誠をささげました。
安倍総理の式辞の後、参列者全員で1分間の黙とうを行い、続いて天皇陛下がおことばを述べられました。その後、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、戦没者の遺族代表が、それぞれ追悼の辞を述べ、参列者による献花が行われました。
菅義偉内閣官房長官 談話<全文>
明日八月十五日は、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」であります。
政府は、日本武道館において、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、遺族代表及び各界代表の参列の下に、先の大戦における三百万余の戦没者のため、全国戦没者追悼式を挙行いたします。
この式典を政府が主催する趣旨は、今日の我が国の平和と繁栄の陰に、先の大戦において祖国を思い、家族を案じつつ、戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲があったことに思いを致し、全国民が深く追悼の誠を捧げるとともに、恒久平和の確立への誓いを新たにしようとするものであります。
明日の正午には、国民一人ひとりが、その家庭、職場等、それぞれの場所において、この式典に合わせて、戦没者をしのび、心から黙とうを捧げられるよう切望いたします。
出典:宮内庁、首相官邸