北海道5区補選、野党共闘は善戦なんかしていない
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今夏参院選の前哨戦と言われた北海道5区補選は、24日投開票された。
結果は、自民党新人の和田義明氏が野党共闘候補の池田真紀氏に1万2千票以上の差をつけ勝利。
これをメディアや野党やそれを応援する人達は、「負けたが善戦した」、「肉薄した」、「ある程度の成功を収めた」、「共産アレルギーは払拭された」などと言ってるんですが・・・。
え?どこが?
自民・非自民の投票数、前回との比較
まず、以下の表を見て欲しい。
これは、今回と前回の自民・非自民の投票数を比べたものだ。
自民 | 非自民 | 惜敗率 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
今回 | 2016年補選 投票率 57・63% |
和田義明 | 135,842 | 池田真紀 | 123,517 | 90・9% |
前回 | 2014年衆院選 投票率 58・43% |
町村信孝 | 131,397 | 勝部賢志(民主) 鈴木龍次(共産) |
94,975 31,523 |
96・3% |
計 | 126,498 |
2016年補選
和田義明(自由民主党):公明党、日本のこころを大切にする党、新党大地推薦
池田真紀(無所属):民進党、日本共産党、社会民主党、生活の党推薦
2014年衆院選
町村信孝(自由民主党):公明党推薦
勝部賢志(民主党)
鈴木龍次(日本共産党)
この表を見て分かることは以下の通り。
前回より、自民党票が 4,445票 増えている。 | |
前回より、非自民票が 2,981票 減っている。 | |
前回より、惜敗率が 5・4% 下がっている。 |
数字を見て言えることは、以上。
池田真紀氏は選挙の結果を受け「権力に負けた」と言ったが、これは ‘ いかにも ’ な言葉ではないか。
民主主義における「負け」を素直に認める。
現実を受け止める。
事実をそのまま分析する。
野党や野党を応援する人達は、何に関してもこうした作業をしない。特に共産党がそうだ。
だから議論にならない、野党の役割を果たせない。そして国民の信頼を得られない。
わたしは決して、単に野党を批判したいのではない。
議論ができる野党の存在が必要だと考えている。
無理やりひねくり回して「それでも善戦したのだ」などと言う野党やメディアや評論家・・・わたしは失笑してしまうのだが、応援した市民の人たちはこの言葉に納得するのだろうか?
納得できるのだとしたら、ある種そのポジティブ・シンキングを見習いたいが、わたしなら小手先の誤魔化しに聞こえ「馬鹿にするな」と言いたくなる。
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