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安倍首相が日露首脳会談のためロシアのウラジオストクへ(予習とおさらい)

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2016.09.04 新たに訪問中の情報を記事にしたため、リンクを貼りました。追記

安倍晋三首相は今日午後、ロシアのプーチン大統領と会談するため、ウラジオストクに向けて政府専用機で羽田空港を出発する。

会談では、今年5月にロシア南部のソチで行った日露首脳会談で首相が提示した8項目の経済協力や、12月上旬で調整しているプーチン大統領の日本(山口県)訪問が主要な議題になるとみられている。

関連記事訪問中の情報はこちら。

日露首脳会談「平和条約、新たなプローチで具体的に進める道筋が見えた」

安倍首相ロシア訪問「東方経済フォーラム全体会合」スピーチ<全文>

前回の日露首脳会談概要ポイントとリンク

まずはおさらい。後述の通り、この中にポイントがあります。

【安倍首相】ロシア訪問、プーチンとの首脳会談など概要まとめ

8項目の経済協力

ポイントの抜粋がこれ。前回の日露首脳会談(平成28年5月6日・現地時間)で安倍首相から提案された、経済分野における8項目です。

今回は新たに設置された「ロシア経済分野協力担当大臣」(次項)の世耕弘成氏と共にこれを携えて訪問します。

健康寿命の伸長
快適・清潔で住みやすく活動しやすい都市作り
中小企業交流・協力の抜本的拡大
エネルギー
ロシアの産業多様化・生産性向上
極東の産業振興・輸出基地化
先端技術協力
人的交流の抜本的拡大

今月1日、ロシア経済担当相新設

安倍首相は今月1日、北方領土返還をめぐる対ロシア経済協力を具体化するため、新たに「ロシア経済分野協力担当大臣」を新設し、世耕弘成経済産業相に兼務を発令した。

今年5月にロシア南部ソチで行った日露首脳会談で首相が提示した極東の産業振興など8項目の経済協力(上記)の具体化を世耕氏に担わせる。

世耕氏が出演した昨夜のBSフジの『プライムニュース』での発言によると、「ロシア経済分野協力担当」は世耕大臣も含めた関係者との話し合いの中で、関係省庁の横の繋がりやロシアとのスムースなやりとりのために必要だと判断されたそうだ。

安倍首相は1日、世耕氏を官邸に呼んで兼務を発令し「経済分野の協力推進に努力してほしい」と指示した。

菅義偉官房長官は同日の記者会見で経産省が対露経済協力プランの多くを担当していることを指摘、「世耕氏が各省庁が取りまとめる協力プランの具体化を推進する。当然ロシア側もその重要性は認識すると思う」と発言した。

安倍首相、鈴木宗男元衆院議員と会談

首相動静 8月31日(水)

【午前】10時4分から35分、鈴木宗男元衆院議員。

ロシア訪問2日前のこの日、安倍首相は約30分、鈴木宗男氏と面談している(鈴木氏とは昨年末から数度面談を行っている)。

以下、この日の鈴木宗男氏のブログより。

10時から総理官邸で安倍総理と面会。

昨夜、プーチン大統領のウシャコフ大統領補佐官が12月にプーチン大統領が日本を訪問すると発表された。

9月2日、ウラジオストックでの日露首脳会談が極めて良好な雰囲気で行われるものと確信する次第である。

国益の観点から日露関係を動かしたいという安倍総理の強い決意と情熱が感じられ、頼もしい限りである。

1956年、日ソ共同宣言から60年の節目である。安倍総理が歴史の一ページを作られるものと期待してやまない。

出典:鈴木宗男オフィシャルブログ「花に水 人に心」 8月31日(水)

菅官房長官会見「ロシア・中国及びラオス訪問について」

(平成28年8月31日)

諸般の事情が許せば、安倍総理は、9月2日から3日までロシアのウラジオストクを訪問し、東方経済フォーラムに出席するとともに、日露首脳会談を実施します。

また、総理は、9月4日から中国の杭州で開催されるG20サミットに出席をし、その後、6日からラオスで開催されるASEAN関連首脳会議に出席をいたします。

今回の日露首脳会談においては、今後のプーチン大統領の訪日も念頭に、幅広い分野で日露関係全般について議論が行われるものと考えます。
特に、平和条約締結問題の前進には首脳同士の率直なやり取りが不可欠であり、安倍総理は、そのような強い思いでこの問題の議論に臨まれると考えております。

G20サミットにおいては、新興国と途上国経済の減速、英国のEU離脱など、世界経済の様々な下方リスクに直面する中、世界経済の持続的成長を実現するため、G20が協力をして行動するよう働きかけを行い、G20としての具体的成果につなげたいと考えております。

また、ASEAN関連首脳会議、ASEAN+3首脳会議、日・ASEAN首脳会議等では、来年に結成50周年を迎えるASEANとの協力や、地域の平和と安定に向けた取組等、幅広い分野において、各国首脳と議論をする予定であります。

出典:首相官邸

岸田外務大臣会見「日露首脳会談について」

(平成28年9月2日(金曜日)9時35分 於:官邸エントランスホール)

【記者】

今日午後,日露首脳会談がウラジオストクで開催されますが,この会談に期待する成果というのはどのようなものがあるでしょうか。

【岸田外務大臣】

今回の日露首脳会談においては,今後のプーチン大統領の訪日も念頭に,日露関係全般について議論が行われるものと思います。
その中で特に平和条約締結問題の前進は,首脳間の率直なやり取りが不可欠であり,安倍総理もそうした強い思いで議論に臨まれるものだと思っております。

【記者】

平和条約締結交渉,つまり北方領土の話がメインになってくるかと思うのですけれども,昨日外務省が発表しましたロシア人を対象にした世論調査の結果,四島の帰属が日本にあるべきという回答された人が1%ということで,非常に認識としては,ロシアの方々は,これはロシアのものだというふうに思っているんですけれど,そんな中で,どうやってこの領土交渉を進めていくべきだと思いますか。

(ブログ注:この調査について、概要を下に添付しています。)

【岸田外務大臣】

ご指摘の世論調査については,ご指摘のような結果ももちろんありますが,同じその調査の中において,両国が相互に合意すべきであるという答えが32%から42%に増えていると,こういった結果も出ています。
いずれにしても今年5月ソチで行われました日露首脳会談において,新しいアプローチに基づいて交渉を精力的に進めていく,こういった点で両国首脳は一致をしています。是非,今回の首脳会談においても前向きな議論が行われることを期待したいと思っています。

下の資料はクリックで拡大します。PCでご覧の方はご利用ください。

2016 ロシアにおける対日世論調査概要

 

【記者】

日露に戻ってなんですが,昨日,一部報道でですね,日露の領土問題に関してですけれども,2島先行返還論について日露両政府内で再浮上しているということがありましたけれども,現在の政府としての事実関係の認識についてお伺いできますでしょうか。

【岸田外務大臣】

報道のような事実については,何も決まっていない,そういった事実はないと思っています。引き続き,様々なレベルで交渉の前進を図るべく努力は続けています。
いずれにせよ北方領土問題について,今日の首脳会談の状況もしっかり見守っていきたいと思っています。首脳間で率直な意見交換が行われることを期待したいと思います。

【記者】

昨日,ペスコフ,ロシアの報道官が今回の首脳会談の主要議題は領土問題ではなくて,貿易・経済協力の発展だというふうに発言しています。
国内には領土問題が進展しない中で,経済問題だけが進んでしまうという懸念もあるかと思いますが,どのようにお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】

まず,北方領土問題,これは戦後の日本において残された最大の外交課題の一つであり,日露関係における最大の懸案であると思っています。
そして安倍総理とプーチン大統領の間でも戦後70年以上たって,なお平和条約が結ばれていない,こうした状態は異常であるという認識で一致をしています。
この問題の前進には,先ほども申し上げましたが,首脳間の率直なやり取りが不可欠であり,今回の首脳会談においても,当然主要テーマとして取り上げられるであろうと考えています。我が国としましては経済分野も含め,幅広い分野で両国の関係を国益に資するような形で進めていき,その中で四島の帰属の問題を解決し,平和条約を締結すべく粘り強く交渉を続けていきたいと考えます。

出典:外務省

どのような会談になるのか、楽しみです。
新たな情報が入ったらまた記事を書きたいと思います。

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