7~9月期実質GDP、エコノミストの予測に反しマイナス成長
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内閣府が17日発表した2014年7~9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.4%減、年率換算で1.6%減と2四半期連続のマイナスとなった。
民間予測を大きく下回る、まさかのマイナス成長だ。
日本経済研究センターが12日に発表した、主要民間エコノミスト42人の景気予測をまとめた7~9月期の国内総生産(GDP)成長率は、実質年率の平均が2.47%との予想だった。
「一体エコノミストとは何なんだろう?」
とさえ思ってしまう結果。経済専門家の無責任な発言は、政府や財務省の影をチラチラと感じてしまうことも少なくない。なるべくその発言を記録に残しておきたいと思う。
今回の結果などを踏まえ、安倍首相は2015年10月からの消費税率10%引き上げの是非を判断する。メディアではすでに「先延ばし」との記事が多いが、その報道の通りの判断をして頂けることを切に望む。しかし私がそう願うのは、自分が消費税を払いたくないからではない。よく増税派のコメンテーターや経済の専門家らしき人が「誰だって消費税は払いたくないが、国や福祉の維持のためだから上げたほうがいい」というような発言をする。まるで国民が目先のこと、自分のことだけを考えているかのような口ぶりだ。しかし、むしろこれまでの世論調査を見ると「必要なら仕方がない」という素直な反応を日本国民はしてきた。いま反対している一般市民だって、国のことを思えばこそ「まだ上げるべきではない」と考えているのかもしれないのだ。
9月日銀短観 | 消費税増税 | 7-9月期GDP予想 (前年比年率換算) |
|
みずほ総研 高田 創 チーフエコノミスト |
円安もあり、 大企業製造業は 予想以上の改善 |
○ | 4.7% |
野村證券 木下 智夫 チーフエコノミスト |
設備投資に 前向きなスタンスが明確に |
○ | 3.6% |
大和総研 熊谷 亮丸 チーフエコノミスト |
企業の慎重姿勢を再確認 | ○ | 3.1% |
日本総研 高橋 進 理事長 |
反動減からの回復が 遅れているが 改善基調は崩れていない |
判断は時期尚早 | 3.4% |
SMBC日興証券 牧野 潤一 チーフエコノミスト |
海外での生産・販売で 明暗が分かれた |
7-9月期GDPマイナスなら 先送り |
2.4% |
ワールドビジネスサテライト テレビ東京より