【G20】アンタルヤ・サミット二国間首脳会談概要(豪・EU・英・露) | 政治備忘録

【G20 2015】アンタルヤ・サミット二国間首脳会談概要(豪・EU・英・露)

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151115 G20アンタルヤ・サミット 公式記念撮影(代表撮影)

151115 G20アンタルヤ・サミット G20首脳会議場に到着した安倍総理
安倍総理は、G20(金融世界経済に関する首脳会合)出席のため、トルコ共和国のアンタルヤを訪問しています。

G20アンタルヤ・サミット(2015年11月15日~16日)における各国との二国間会談をまとめました。

平成27年11月14日(現地時間)
トルコ共和国のアンタルヤを訪問。
オーストラリア連邦のマルコム・ターンブル首相と会談。
平成27年11月15日(現地時間)
午前 EU(欧州連合)のジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長と会談。
午後 トルコ共和国のレジェップ・タイップ・エルドアン大統領による出迎えを受けた後、「開発、気候変動」を議題としたワーキング・ランチに出席。公式写真撮影。
「世界経済、成長戦略、雇用、投資戦略」を議題としたG20第1セッションに出席。
英国のデービッド・キャメロン首相と会談。
ロシア連邦のプーチン,ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ大統領と会談。
「テロ、難民」を議題としたワーキング・ディナーに出席。
G20とは

「Group of Twenty」の略で、主要国首脳会議 (G8) に参加する8か国、欧州連合 (EU) 、新興経済国11か国の計20か国・地域からなるグループである。

構成国・地域
アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、欧州連合、ロシア、中華人民共和国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチン。

日豪首脳会談

151115 G20アンタルヤ・サミット ターンブル豪首相と握手する安倍総理

151115 G20アンタルヤ・サミット 日豪首脳会談

11月14日、G20サミット出席のためアンタルヤ(トルコ)を訪問中の安倍総理大臣は、午後6時25分から約35分間、マルコム・ターンブル・オーストラリア連邦首相と日豪首脳会談を行いました。また,続いて,同首相との間で,少人数のみによる会談を約15分間行いました。概要は以下のとおりです(同席者:日本側から世耕内閣官房副長官,長谷川総理大臣補佐官他,豪州側からコーマン予算大臣、ヴァーギーズ外務貿易省次官他)。

1 冒頭

(1)安倍総理より、日豪関係を重視していること、両国は基本的価値と戦略的利益を共有する特別なパートナーであり,政治,安保,経済,文化・人的交流等幅広い分野に亘り築いてきた「特別な関係」を,ターンブル首相と共に更に深め、一層発展させていきたい旨述べました。これを受けて,ターンブル首相からも,価値観の共有、共通の利益に基づき、最近の良好な経済関係も含む豪日関係はアジア太平洋地域の安全と安定に極めて重要である、と述べました。

(2)また両首脳は、会談前日の13日にパリで発生したテロ行為を非難し、フランスを含む国際社会と団結してテロ対策に取り組んでいく考えを確認しました。

2 二国間関係

(1)アジア太平洋地域における日豪の戦略的協力の重要性を確認し、地域の戦略的環境が厳しさを増す中でその拡大は時代の要請であるとの認識で一致しました。

(2)豪州の潜水艦計画への日本の協力や両国の関心事項について、意見交換を行いました。

3 地域協力・国際情勢

(1)日豪に加え、日豪米,日豪印等の協力についても強化していくことが地域のためにも重要との考えで一致しました。

(2)東シナ海,南シナ海における中国による一方的な現状変更の行動への懸念を共有し、法の支配に基づく海洋秩序を守るべく連携の重要性が確認されました。

(3)安倍総理から、最近の日中関係について説明し、両首脳は中国についての基本的な認識を共有しました。

4 少人数会談

少人数会合では、両首相間で率直に対話を行い、大局的な観点から良好な日豪関係を維持すべく手を携えていくことを確認しました。

日EU首脳会談

151115 G20アンタルヤ・サミット ユンカー欧州委員会委員長と握手する安倍総理

151115 G20アンタルヤ・サミット 日EU首脳会談

アンタルヤを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,現地時間15日午前11時30分から約30分間,G20アンタルヤ・サミット首脳会議場内で,ユンカー欧州委員会委員長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,安倍総理から,5月の東京での日EU定期首脳協議 に続き本年2度目の会談を歓迎すると述べた上で,パリにおけるテロ行為 は,我々が共有し守ろうとする価値に対する挑戦であり,国際社会が一致団結し断固非難すべきであり,EUとも緊密に連携してテロ対策に取り組んでいきたい,国際社会の平和と安定のため,戦略的パートナーであるEUと協力したい旨述べました。
これに対し,ユンカー委員長から,本年2度目の会談を歓迎の上,今回のG20 はパリでのテロによりこれまでと異なる雰囲気となる,先般のテロは,フランス国民のみならず共通の価値に対する攻撃であり,民主主義をしっかりと維持していく必要がある等述べました。

2 日EU関係について,ユンカー委員長から,戦略的パートナーである日本との戦略的パートナーシップ協定(SPA) 経済連携協定(EPA) の交渉を重視している,交渉の加速化が必要である旨述べ,安倍総理から,一定の進展があったが今後議論を進展させるべき分野が残っている旨述べました。両首脳は,双方の首席交渉官に交渉を加速化し,引続き年内の大筋合意実現に向け最大限努力を求め,仮に実現できなくとも来年のできる限り早い時期に実現するよう指示することにて合意しました。

3 また,安倍総理から,国際協調主義に基づく積極的平和主義の考えを踏まえ,平和安全法制(PDF)が成立したこと,今後とも国際社会の平和と安定に一層貢献する考えである旨述べたところ,ユンカー委員長は,日本が明年安保理非常任理事国を務める ことは心強い,日本は国際場裡でしっかりと役割を果たしており,平和安全法制はその表れでもあり大いに歓迎する旨述べました。この他,両首脳は,COP21の成功に向けた協力,明年,日本が議長国を務めるG7 に向けた協力,アジア情勢,ウクライナ情勢について意見交換を行いました。

日英首脳会談

151115 G20アンタルヤ・サミット キャメロン英首相と握手する安倍総理

151115 G20アンタルヤ・サミット 日英首脳会談

15日午後7時10分(現地時間)から約40分間,G20サミットに参加するためトルコ・アンタルヤを訪問中の安倍総理は,キャメロン英国首相との間で日英首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

(1)安倍総理から,先般のパリでのテロ による英国人被害者に対するお見舞いの意を伝えた上で,今回の行為は我々が共有し守ろうとする価値に対する挑戦であると述べました。これに対しキャメロン首相は,テロ被害者に対するお見舞いの言葉に謝意を述べた上で,日本と英国は共にテロの被害者であり,共に闘っていきたい旨述べました。両首脳は、緊密に連携し,テロ対策に取り組んでいくことを確認しました。

(2)安倍総理から,日英が共に重視する「法の支配」の徹底等,国際社会の諸課題に日英が指導力を発揮して対応していきたい旨述べ,また来年のG7伊勢志摩サミット にキャメロン首相をお迎えすることを楽しみにしている旨述べました。

(3)これを受け,キャメロン首相は,日本と英国は経済及び安全保障といった分野での強いパートナーであり,これをさらに強化していきたい,日本が主催するG7を楽しみにしている旨述べました。

(4)なお,キャメロン首相から,安倍総理に対し,「ラグビーの歴史を作ったブレイブ・ブロッサムズへのお祝い」とのキャメロン首相のサインが書かれたラグビーボール及びラグビー・ワールドカップの日本・南アフリカ戦で使用された国旗がサプライズでプレゼントされました。

2 二国間関係,日EU関係

(1)安倍総理から,9月に成立した平和安全法制(PDF)に対する英国の支持に謝意を述べると共に,次回「2+2」に向け,日英間での安全保障・防衛分野の協力 を進展させたい旨述べました。また,約1000の日本企業が英国に進出し,14万人を雇用していることに触れ,原発,高速鉄道等の分野で日本企業が更に英国に貢献できるよう支援を期待する旨述べました。さらに日EU・EPA協定 の大筋合意に向け英国の協力を得たい旨述べるとともに,戦略的パートナーシップ協定(SPA) の早期妥結の重要性についても言及しました。

(2)キャメロン首相からは,日英二国間の経済のパートナーシップは非常に高いレベルにある,日本企業の英国での活動を歓迎しており支援している,日EU・EPA交渉は継続していくべきであり,強く支持している旨述べました。

3 東アジア情勢

(1)安倍総理から,東シナ海や南シナ海における状況を説明しつつ,「法の支配」の観点から国際社会が連携して対応する必要があり,この観点からも,先般の米海軍による「航行の自由」作戦を支持する旨述べました。

(2)これに対しキャメロン首相から,中国を透明なルールに基づくシステムに取り込んでいくことの重要性が指摘されました。

4 その他

キャメロン首相は,日本は,民主主義,法の支配,自由市場経済といった価値観を共有しており,日英間では相互の投資も非常に多い旨述べた上で,日本の国際社会における位置づけが重要であるとして,日本は国連安保理常任理事国になるべきと述べました。また,両首脳は,サイバーセキュリティ分野でも日英で連携・協力していくことを確認しました。

日露首脳会談

151115 G20アンタルヤ・サミット プーチン露大統領と握手する安倍総理
151115 G20アンタルヤ・サミット 日露首脳会談

11月15日午後8時10分(現地時間,日本時間では16日午前3時10分)から30分間,G20サミットに参加するためトルコ・アンタルヤを訪問中の安倍総理は,プーチン・ロシア大統領との間で日露首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり。

1 冒頭発言

(1)プーチン大統領から,9月に岸田外務大臣がロシアを訪問し,日露間で経済分野はじめ様々な協力や接触が継続しており,引き続きこうした協力や接触を進めたい,9月のニューヨークでの首脳会談以来であるが,今月もまたお会いできて嬉しい旨述べた。

(2)これに対し,安倍総理から,お互いに時間をやりくりして,お会いできて嬉しい,まず,先般のエジプトにおける民間航空機事故で,多数のロシア国民が犠牲となったことに改めてお悔やみ申し上げる,最近,両国の関係は活発化している,岸田外相の訪露,次官級の平和条約締結交渉,そして,東方経済フォーラム,ドヴォルコヴィッチ副首相の訪日といった動きを歓迎したい,我々が頻繁に対話することで,日露関係をさらに発展させていきたい旨述べた。

2 日露関係一般

(1)プーチン大統領から,日露間で様々なプロジェクトが始まっており,また,貿易経済日露政府間委員会の本会合や経済諮問会議も行われた,建設的な対話が行われていることを歓迎する,2016年から日本が安保理非常任理事国となることから,国際場裡での協力も進めたい,ロシアとして日本との間で様々な分野で協力を進める用意があり,地域間交流や大学間交流も重要,また,日本におけるロシア文化フェスティバルが継続して行われている旨述べた。さらに,平和条約締結交渉についても,10月に次官級の交渉の第二ラウンドが行われ,互いの立場を理解する上で良い議論が行われ,非常に有意義であった旨述べた。

(2)これに対し,安倍総理から,安保理非常任理事国として,国際社会の喫緊の課題に一層積極的に取り組む考えであり,ロシアとよく意思疎通したい,経済,安全保障,文化・人的交流等の幅広い分野で対話や交流が着実に進んでいることを肯定的に評価したい,経済分野では,露側も重視する省エネ,都市環境,医療,農業等の分野で,有意義な対話が行われ,日露企業関係者による交流も活発化しており,ビジネス強化の機運が盛り上がりつつある,このような肯定的な協力の積み重ねの上に,我々の対話を続けたい,日露関係を前に動かすために重要なことは,こうした形で,二人で話し合っていくことである旨述べた。

(3)プーチン大統領もこれに肯定的な評価を述べ,両首脳は,今後の政治対話について,準備状況などを踏まえ,最も適切な時期のプーチン大統領の訪日を目指して準備を進めること,引き続き首脳レベルの対話を続けていくことを確認した。

3 平和条約締結問題

北方領土問題について,2013年4月の安倍総理のロシア訪問の際の合意に基づき,双方に受入れ可能な解決策の作成に向けた率直な意見交換が,両首脳の間で行われた。

出典:首相官邸、外務省

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