メルケル首相訪日 「日独首脳会談」 概要 | 政治備忘録

メルケル首相訪日 「日独首脳会談」 概要

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9日(月)16時20分から18時30分まで約130分(最初の70分は少人数会合)、安倍晋三総理大臣は公式実務賓客として来日中のアンゲラ・メルケル・ドイツ連邦共和国首相(H.E. Dr. Angela Merkel、 Federal Chancellor of the Federal Republic of Germany)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

また、両首脳は首脳会談以外に、根津美術館視察(15時40分から16時)、日独財界人による両首脳表敬(19時05分から19時45分)、総理主催夕食会(20時から21時20分)に共に参加しました。

この結果、両首脳は約5時間半を共に過ごし、世界の様々な議題について長い時間をかけて深い議論を行い、個人的な信頼関係を更に深めました。

関連記事:メルケル首相訪日 「日独共同記者会見」全文

日独首脳会談

1 少人数会合

(1) 安倍総理大臣から、ウクライナの和平に向けたメルケル首相の尽力を高く評価する旨述べ、ウクライナの国内改革のための支援も含め、日独での連携を更に強化し、両国外務省間で定期的な協議など緊密に連絡をとっていくことで一致しました。
(2) 東アジア情勢に関し、両首脳は、厳しい安全保障環境になどについて、詳細な議論を行い、認識を共有しました。
(3) また、国連創設70年の本年、両首脳は、国連安保理改革を前進させるため、G4の枠組みを活用して、両国が協力を強化していくことで一致しました。
(4) 両首脳は、高効率石炭火力発電を推進していくという基本的な考え方で一致しました。

2 全体会合

冒頭、安倍総理から、日独両国は基本的価値を共有するパートナーであり、メルケル首相の訪日の機会に、協力を更に発展させたい旨述べました。メルケル首相からは、G7議長として、次期議長である安倍総理と、こうした機会を通じて共に取り組めることを嬉しく思う旨述べました。

(1) 政治・安全保障関係

ア  安全保障

安倍総理から、我が国の安全保障法制整備について説明し、両首脳は、安保分野における協力について緊密に連絡を取り合っていくことで一致しました。

イ  軍縮不拡散
安倍総理から、被爆70年である本年開催のNPT運用検討会議を成功させ、軍縮・不拡散の実質的強化につなげ、「核兵器のない世界」の実現のため緊密に連携したい旨述べました。両首脳は、軍縮の実現に向けて協力して取り組んでいくことを確認しました。

ウ  テロ対策
安倍総理から、邦人殺害テロ事件に際するメルケル首相の哀悼と連帯に感謝の意を表し、人道支援の拡充、テロ対策強化など過激主義を生まない社会の構築支援を積極的に進めることにつき説明しました。両首脳は、G7サミットの重要議題でもあるテロ対策についても議論していくことを確認しました。

(2) G7及び多国間の枠組み

ア  G7
G7について、両首脳は、今年の議長と来年の議長として意見交換を行い、6月のエルマウ・サミットの成功に向けて一層連携していくことを確認しました。

イ  気候変動
両首脳は、気候変動問題の重要性を確認し、COP21の成功に向けて連携を深めていくことで一致しました。

(3) 経済・社会分野の協力

  安倍総理から、「三本の矢」の経済政策について説明し、両首脳は、IOT(インターネット・オブ・シングス:モノのインターネット化)などの分野での協力について一致しました。

  両首脳は、本年中の日EU・EPA交渉の大筋合意に向け協力していくことで一致しました。また、安倍総理からは、東日本大震災からの復興が最重要課題であり、EUによる福島県産食品等の輸入規制が科学的根拠に基づき緩和・撤廃されるよう理解と協力を求めました。

  少子化・女性の輝く社会 両首脳は、少子高齢化社会における女性の活躍促進が不可欠であることを確認し、途上国における女性の役割の拡大やサミットに向けた連携についても議論しました。

(4) 人的・知的交流

両首脳は、約150年にわたる日独交流の歴史を歓迎し、30周年を迎えるベルリン日独センター支援の重要性と日独フォーラムの更なる活性化について一致しました。また、メルケル首相は、ベルリン日独センターが非常に良い仕事をしているとして高く評価し、両首脳は、日独間での留学生や若手研究者といった若者の交流を一層活発にすることが重要という考えで一致しました。

出典:外務省HP

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