広島・長崎の被爆者78%「米へ謝罪求めず」115人アンケート
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共同通信が行った被爆者へのアンケートで、なんと78%の人が「謝罪を求めない」と回答しました。オバマ大統領の広島訪問は、4月11日のG7による平和記念公園訪問の後、ケリー国務長官が「米国内外の反応を見た上で最終判断する方針だ」と述べていました。
オバマ大統領の広島訪問が決まった要因は、アメリカ国内で徐々に原爆投下に対し否定的考えを持つ人が増えており反発が少なかったこと、そして何より、日本の被爆者がこうした賢明な方々だからこそ、実現することになったと言えるでしょう。
ここは個人の感想なので、読み飛ばしても問題ありません。
普段は、個人の余計な感想はなるべく書かないようにしているのですが、今日は書きたくなってしまいました。
後で引用しますが、この記事だけでは、アンケート結果の奥にある被爆者の考えは充分に見えません。どのような聞き方をしたのかもわかりません。
しかし、「これが日本人なんだな」と思いました。
わたしは、思わず涙が出てしまった。
オバマ大統領の広島訪問に関し、わたしは日本人の一人として、アメリカに謝罪を求める態度は大切だが、今回はそのタイミングではないという意見を持っていました。
これについて意見が分かれていることは知っているし、謝罪を求める人々の意見も理解できます。
しかしこのアンケート結果を見て、わたしがどんな意見を持っているかなどということは全く関係なく「謝罪を求めない現在の態度でいいのだ」と感じました。
正直、このアンケート結果が、果たして白人を中心とした人々に理解できるのか、あるいはどのように理解されるのかはわかりません。
それでも、国際社会で理解されにくい日本人が一体どのような国民性・精神性を持っているのか、それを知るひとつの材料にして欲しい。そのようにも思いました。
だけど勘違いしてはいけないのは、最近(特に3・11以降顕著ですが)、世間では「日本人スゴイ!」みたいな妙なノリの著作物やテレビ番組、あるいは個人が増えていますが、そんなノリでこの記事を書いたのではありません。
現在の「日本スゴイ」という風潮は、戦後自信を失った日本人が、時代の曲がり角で自国に回帰し自信を取り戻す一つの過程なのだと思うし、心を癒し新たな出発をするために必要な時間だと思います。しかし、メディアに過剰に乗せられないよう、卑下することなく増長することなく、静かな等身大の誇りを持っていたいと思っております。
わたしが被爆者の立場だったらと想像すると、同じ回答ができるか分かりません。
被爆者の人々の意見を尊敬し、尊重し、そして誇りに思います。
オバマ米大統領が広島を訪問するのを前に、アンケート実施。方法は、
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原爆投下の是非に踏み込み謝罪することについての回答は、
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以下のような意見があった。
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被爆者78%、米へ謝罪求めず
出典:共同通信 2016/5/22
オバマ米大統領が現職として初めて被爆地の広島を27日に訪問するのを前に、共同通信が広島、長崎で被爆した115人に実施した面接方式のアンケートで、原爆投下の是非に踏み込み謝罪することを78・3%が「求めない」と回答した。「求める」とした人は15・7%にとどまった。
大統領の訪問実現を優先する上で障害となる謝罪を回避したい意向や、太平洋戦争での日本側の加害行為を踏まえ米側だけに責任を求められないとの意見が目立った。
一方で、投下を正当化する米国の世論を疑問視する声も多く、謝罪に言及しない米側の姿勢を必ずしも受け入れている訳ではないことがうかがえる。