【G7・伊勢志摩サミット】安倍・オバマ日米共同記者会見(詳報) | 政治備忘録

【G7・伊勢志摩サミット】安倍首相・オバマ大統領 日米共同記者会見(詳報)

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160525 日米共同記者会見1

5月26日、27日、志摩市賢島「志摩観光ホテル」で伊勢志摩サミットが開催されている。

日米両政府は12日、主要国首脳会議に先立って安倍晋三首相とオバマ大統領が首脳会談を開く方針を固めていた。

日米首脳会談は今年3月にワシントンで開かれた核安全保障サミット以来。

沖縄の女性遺棄事件で元米海兵隊員の軍属が逮捕されたことを受け、この問題について長い時間を割いて発言があった。

安倍総理 G7伊勢志摩サミット開催に関する会見

今回は私にとって5回目のサミットとなりますが、議長国として身が引き締まる思いです。最大のテーマは現下の国際経済にどう対応していくかということだろうと思います。今こそ、G7として、あらゆる状況に対応しうる、そして、世界経済の持続的で力強い成長に貢献していく明確な力強いメッセージを発出していく。そういうサミットにしていきたいと思っています。

平成28年5月25日、安倍総理は、総理大臣官邸で会見を行いました。

日米共同記者会見(5月25日)

160525 日米共同記者会見2

安倍総理冒頭発言

まず冒頭、先般、沖縄で発生した事件について、私からオバマ大統領に対し、日本の総理大臣として断固抗議をいたしました。

そして少人数の会談では、全ての時間を割いて、この問題についてお話をいたしました。

身勝手で卑劣極まりない犯行に、非常に強い憤りを覚えます。沖縄だけでなく日本全体に大きな衝撃を与えており、こうした日本国民の感情を、オバマ大統領にはしっかりと受け止めてもらいたい、と申し上げました。その上で、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました。

米軍再編に当たっても、沖縄の皆さんの気持ちに真に寄り添うことができなければ、前に進めていくことはできません。今回の事件で失われた信頼を回復していくことは困難な道のりではありますが、日米で協力して、沖縄の基地負担の軽減など、全力を尽くしていくことで一致をいたしました。

全体会合では、まず私から、オバマ大統領が米国のリーダーとして初めて、被爆地・広島を訪問する決断をされたことについて、心から歓迎している旨をお伝えいたしました。

核兵器を使用した唯一の国のリーダーが、唯一の戦争被爆国のリーダーと共に、犠牲となった全ての市民に哀悼の誠を捧げることは「核兵器のない世界」に向けた大きな力になると確信しています。

日米が手を携えて、世界の平和と繁栄に今後とも力を尽くしていく。その力強いメッセージを広島から発信していきたいと思っています。

いよいよ明日から、伊勢志摩サミットがスタートします。
不透明感を増す世界経済、国際秩序に対する挑戦など、世界が直面している様々な課題に、G7としてどのように世界をリードしていくか、オバマ大統領と考えをすり合わせることができたと考えています。

特に、最大のテーマである世界経済については、世界の持続的かつ力強い成長を、G7でしっかりと牽引していかなければならないとの認識で一致をいたしました。

サミットでは、日米で緊密に連携をし、国際的な諸課題の解決に向けた道筋をしっかりと示していきたいと考えています。

日米が、深い絆の下に、これからも「希望の同盟」として力を合わせ、地域そして世界の平和と繁栄に貢献をしていく。オバマ大統領と共に、その決意を新たにいたしました。

オバマ大統領冒頭発言

「安倍首相、日本の皆様に対し、私どもを歓迎してくれましたことに対してお礼を申し上げたい。安倍首相と首相のチームがサミット準備に素晴らしい仕事をしてくださっています。そして私どもはこれから引き続き世界経済の成長を促進し、またTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を前進させることの必要性について話し合いました。

そして、日本と米国の同盟というのは私ども2カ国の安全保障につきまして、非常に肝要なる基盤です。そして、この同盟関係はこの地域の平和と安全保障というものを強化することができます」

「安倍総理が言及なさったように、私どもは沖縄で起こった悲劇について話をしました。心の底からのお悔やみの気持ちと、深い哀悼の意を表明させていただきました。

米国としては、日本の司法制度の下できちんとした捜査がなされることを確保するため、全面的に捜査の協力をするということを申し上げました」

「いろいろな地域の諸問題についても話をしました。特に北朝鮮について、私どもは北朝鮮に対する抑止力を高め、防衛能力を引き続き強化していくことを合意しました。

また、海洋問題について、私どもは航行の自由、そして紛争の平和的解決を支持して、ともに協力することを話しました。そして私どもは移民、難民の方々に対して、追加的な財政支援をする必要があるということ、そしてイラクを支持してサポートしていくことが必要だということを含め、幅広いグローバルな問題点をディスカッションしました。パリ気候協定、これを早期に実施するため、さまざまな2カ国が果たすべき役割を話し合いました」

「そして最後に、私は、米国と日本の軍の方々の何人かと会い、彼らの業績について感謝する機会を楽しみにしているということです。私どもが広島を訪問させていただくことにより、第二次世界大戦で命を失った方々に敬意を表し、そして核兵器のない世界の実現というのを再確認し、日本の友人の皆様と卓越した同盟関係を強化し、さらに強調することができるということを申し上げました」

質疑応答

--沖縄県で非常に悲劇的な事件が起きた。事件が起きる度に日本政府は再発防止求め、日米両政府が地位協定の改定ではなくて、運用改善を進めてきた。安倍晋三首相は、日米首脳会談でオバマ大統領に日米地位協定の改定を求めたのか。また、在沖縄米軍基地問題を前に進めるため今後、どのような対応をしていくのか

安倍首相

「私も強い憤りを覚えています。被害にあわれた方の、そのときの恐怖と無念さを思うと言葉もありません。身勝手で卑劣きわまりない犯罪者に対して、わが国の裁判権の下、わが国の法律にのっとって厳正な捜査を行います。厳正な捜査については、オバマ大統領から全面的に協力をしていくという約束を頂きました。

今回の事件に日本全体が大きな衝撃を受けています。オバマ大統領には、こうした日本国民の感情をしっかりと受け止めてもらい、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました」

「日米地位協定については、一つ一つの問題について、目に見える改善を着実に具体化し、しっかりと結果を積み上げます。そうした中で、日米双方が努力を重ね、地位協定のあるべき姿を不断に追求していきたい。

今回の事件を受けて、沖縄の皆さんが治安面で強い不安を感じています。犯罪を抑止し、沖縄の皆さんの安全、安心を確保するための対策を徹底的に講じる考えです。早急に検討するよう、菅義偉官房長官に指示をしました。

日本国民の命と財産を守るのは、総理大臣である私の責任であります。その責任を果たしていくため、二度とこのような悲惨な出来事を起こさないために、あらゆる手を尽くしていく決意です」

オバマ大統領

「沖縄の件について私からお話させて頂きたい。この沖縄の事件ですけれど、沖縄の人々だけでなく、日本中の人々の気持ちを震撼させたというぐらいの大きな恐ろしい事件だったと思います。ここで強調したいのは、米国側も、このような暴力に満ちた犯罪が起こったということに、非常にショックをうけている。このような犯罪は決して許せない。

そして、このような犯罪が再発しないように、われわれは全ての努力をするつもりである。また、犯罪が起こらないような手立てを取る準備があります。そのために、いろいろな手順を見直し、再発防止策を打ち、必要な見直し措置をするつもりです。

また、日米地位協定ですけど、これが存在するからといって、このような犯罪を犯した者が日本の司法制度におきまして、しかるべき裁判を受ける、訴追を受けることを妨害するというようなことはない。首相にも強調しましたけれど、日本側の捜査に対しては全面的に米国側は協力をするつもりです。この人間が、しかるべき法の裁きを受けて、そして司法の正義が成立するために協力をしていきたいと思います。

このような犯罪は、日本で起きても、米国で起きても同じです。このような恐ろしい犯罪はしかるべく司法制度の下で裁かれるべきです。家族に対しても、そのような正義を実施できるような形で行うべきであると思います。

「私は、先程までベトナムに行かせていただきましたが、そこで学んだ教訓を話させていただくと、できる限り、ベトナムの例で分かりますように、外交ルートを通じることによって、成果を上げるということが望ましいということです。

7年間ベトナムと外交関係を続けてきたおかげで、ベトナムと米国は前の敵国同士であったわけですが、以前の敵国が今のパートナーシップを結ぶことになったということです。これはやはり外交の成果だと、努力の成果だと思います。経済的な機会が増え、そして貿易や商業というものも増大したわけです。

若いベトナムの人々とお話をさせていただきました。私どもは是非こういった時間やエネルギーや財政的なまた色々な資源を使って、こういう教育だとか若い人を育てるその他の外交的なイニシアチブにできる限り力を入れていくことが重要だと思います。

こういった外交的なイニシアチブが成功すればするほど、紛争地域は小さくなり、そしてまた軍事的な行動の必要性は少なくなるということだと確信しているわけであります。ですから、それを続けていくことが必要ですけれども、なんと言っても世界は危険な所であるという事実は変わらない。

時には、われわれ米国が兵士を送り、そして兵力を展開するということも必要になることもあり、また軍事行動とらなければならないという必要性に迫られることもあるわけです。そのような場合は、できる限り適切なやり方で、慎重なやり方でやらなければいけない。特に武器を使う攻撃・行動ということをする場合はいくら標的絞って正確にやろうと思っても、そのような行動が正当性があると確信したとしても、必ず悲劇が起こるかもしれないことを否定できない。

そのような反省の気持ちを秘めてベトナムにも行ってきましたし、広島にも行かせていただき、戦争は両方が苦しむんだということを改めて痛感をしたわけです。

ですから、広島に行きましても、戦争を防ぐということが先決であるということを考えていきたい。

私はノーベル平和賞いただきました。私は、この世界において、リスクは想像の世界ではない、そういう世界に住んでいるわけで、必要な時には軍事行動をとらなければならばないということも認識しています。しかし、そのことが必要ではないように防いでいく努力をしたいと思います」

オバマ大統領

「中国と、今回のベトナムとわれわれが親交を結んでいくということについては中国と全く関係のない独立した事象であるということを申し上げたいと思います。これは米国とベトナムとの相互の関心を拡大していこうと、そして貿易を振興させていこうという両国の関心によって行われているものであって、あらゆる分野において協力を高めていこうという望みの表れであり、そしてその努力を30年間続けている延長であるということを申し上げたいと思います。

こういった私どもの行動を中国は挑発とみているようですが、これは中国が勝手にそのような態度を表明しているということであって、私どもはそのような考えは全く持っていません。そして中国とベトナムとの間の紛争、中国とフィリピンとの間の問題、そしてまた中国とその他の領有権を主張している国との間の南シナ海におけるところのいろいろな緊張問題があるが、これらはわれわれが狙ってそういった状態を作り出しているのでは全くないのであります。

米国として、このような国々同士の領有権の争いを平和的に解決していただきたいということを望んでいるわけであります。

なぜこのような紛争が解決されないのかということについてはわれわれの行っている活動とは全く関係のないことであり、これは中国はベトナムとの間の関係を改善しようとすれば中国はそれをする立場にあるということ、中国次第であると考えている。

このような形でわれわれは南シナ海に対して米国が望んでいることは自由な航海が許されるということ、そして上空飛行が自由にできるということ、そして国際的な規則や規律が尊重され維持されるということでありまして、これが実現されれば世界各国、中国を含めての各諸国に対して安定した状況がつくられると確信をしています」

安倍首相

「中国について言えば、われわれは中国の平和的な台頭は歓迎します。同時に私たちが述べることは、何か主張するときは国際法にのっとって主張すべきであり、同時にまた武力による威嚇は行わない、あるいは、また一方的な現状変更は行うべきではない。そして問題は国際法にのっとって平和的に解決すべきであることに尽きるわけであります。

また、オバマ大統領の広島訪問についてでありますが、71年前、原子爆弾によって、あまたの無辜(むこ)の民の命が失われ、今も苦しんでいる人々がいます。この犠牲者、被害者が望むことは、世界のどこであっても、この悲劇を繰り返させてはならないということでありまして、オバマ大統領の広島訪問は間違いなく核兵器のない世界に向けて、大きな力を与えるものになる、このように確信しています。
」また現在、私はハワイを訪問するという計画はございませんが、昨年、戦後70年の節目に米国を訪問し、米国の上下両院合同会議でスピーチを行いました。その際、私は先の大戦に対する悔悟の念とともに、かつて敵であった国同士が今、同盟国となってきた。この日米の和解に尽力されてきた人々に対する敬意と尊敬の念を表明し、感謝を申し上げたところでございます。

同時に第二次大戦の戦没者のメモリアルを訪問いたしまして、花を手向け、戦没者のすべての方々に対して哀悼の誠をささげました。今後は、まさに心の紐帯(ちゅうたい)で結ばれた希望の同盟、同盟国として世界のさまざまな課題の解決に協力をしていきたいと思います」

平成28年5月25日、安倍総理は、日米共同記者会見を行いました。

出典:首相官邸産経新聞

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