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北朝鮮ミサイル発射で機能しなかった『Jアラート』日本の防衛力どうなってんの?

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原発、中国軍機の攻撃動作、築地移転問題・・・最近のことを少し振り返っただけでも、日本は大切な情報が隠蔽されている国ですよね。

ところで、北朝鮮が日本の航空識別圏内に続きEEZ内にもミサイルを飛ばしました。

あのとき、なぜ警報が出なかったの?

機能しなかった『Jアラート』

8月3日、北朝鮮は弾道ミサイル2発を秋田沖に発射。

日本政府が第1報を発表したのは、発射から1時間15分後でした。自治体などへの警報『Jアラート』機能せず

9月5日、弾道ミサイル3発が北海道沖に発射。

日本政府の第1報は1時間32分後。
このとき最も早かった警報は海上保安庁から船舶への『航行警報』で、発射から19分後。これはミサイル落下の10分後です。この時も実質機能せず


本来『Jアラート』は、住民に屋内避難を呼びかけるまで「1分間」という短時間で行われるはずのものです。当たり前ですが、落下してから知らされても意味がない。

このとき防衛省は「事前通告がなかった」「移動式の発射機だったので分からなかった」と説明。確かにこれまでとは違った段階に入ってしまったのは分かる。よく分からないけど、防衛の方法も変わるのでしょう。
いずれにせよ、北朝鮮の技術の進歩に日本の防衛能力が追いついていないことは分かりました

これで、「もっと防衛費をかけよう」という話になっていくと思うし、むしろそれには賛成なんですが、あまりに情報が不透明過ぎて、莫大なミサイル防衛費が有効に遣われているのか、不安です。

それは言えません

北朝鮮のミサイル発射を受け、報道番組では専門家に対し「日本にはどの程度ミサイルから国民を守る力があるのか」と質問していました。

しかし決まって返答は「それは言えません」。

わたしが聞いた中では森本敏氏、石破茂氏がそう答えていたのですが、他にも誰が言ったか思い出せないのですが、そんなやりとりを聞きました。

確かに防衛のレベルを表にできないのは当然だし、それは理解できます。国益や安全を損なうことを言って欲しいとも思いません。

しかし国に対しても、役人に対しても、あまりに信用できないことが多すぎることが問題。
明確にすべき事柄においても説明がないからです。こうなると、言えないことを隠れ蓑に色んなことが都合よく知らされてないんじゃないの?と勘ぐってしまう。

国民の不信感は高まっています。

もしかして、日本の防衛能力って与えられているイメージより低いんじゃないの?

事実が分からない現状からの脱却

隠蔽・有耶無耶・グレーなままでフタ。

だから、国として失敗の原因を追及し改善する力が育たない。
責任を取る必要がないから、責任感のあるリーダーも育たない。
国民は情報を与えられないから、かえって無闇に疑ってしまう。
情報が公開されないから、非現実的なお花畑や勇ましいことを言うだけの人が全面に立って議論が進まない。

原発事故のとき、放射能を過敏に恐れる人々のことを、ネット上の一部では蔑むニュアンスで「放射脳」と書かれていました。しかしこれは、情報への信頼性がなかったことが大きな原因のひとつだと思います。パニックを起こさないために情報を隠蔽するからかえって情報が混乱してパニックになる。政府がそんな姿勢だから、小出しにされる情報も信じられなくなる。

わたしはブラックボックスを表に出そうとする小池都知事を応援しています。
築地移転に「安全性への懸念、巨額で不透明な事業予算、情報公開の不足」の3つの疑問を挙げ「待った」をかけた小池都知事を批判する人も多かった。その理屈も分かります。

しかし私は、一度立ち止まって表に出そうとする小池都知事に賛同しています。引っ越した後では、調査できなくなったり、また有耶無耶にされてしまう可能性もあるからです。

現に先日、あるはずの盛り土がなかったことが露呈しました。これは引っ越した後では見逃されたかもしれません。

世界は変わっています。これまで隠してきたことを表に出して精算し、失敗から学ぶ勇気を持つ時期がきています。

だからわたしは、小池知事のような人や、支出をすべて公開している維新の党などのやり方を応援して支えたい。意識を切り替え、誰が何をしようとしているのか、感情論は抜きにして、しっかり考えたいと思います。

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