【岸田外相会見】韓国 MERS、G7、日露関係・プーチン訪日について

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6月9日に行われた岸田外務大臣の会見。
韓国おけるMERSへの対応を説明し、関心を持つ人が多いであろう、G7、日露関係・プーチン訪日について質問に答えている。

プーチン訪日は、水面下では具体的に動いているようだ。安倍首相はG7で、プーチンと会話することの必要性を説明し、理解も得た。これまでの日本なら、事前に国際社会(主にアメリカ)から潰されていたのではないか。

岸田外務大臣会見記録<動画・全文>

岸田外務大臣会見(平成27年6月9日)

(平成27年6月9日(火曜日)8時44分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言―韓国におけるMERS感染症の発生に対する政府の対応

【岸田外務大臣】

韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の流行に関しまして,外務省では,これまで様々な情報提供と感染予防に関する注意喚起を行ってまいりました。
最近のさらなる流行の拡大を踏まえ,6月5日に在韓国大使館に別所大使を本部長とする現地対策本部を,そして昨8日には釜山で初の感染者が確認されたことを踏まえて在釜山総領事館にも松井総領事を本部長とする現地対策本部を立ち上げました。
外務省として,引き続き状況を注視しつつ,在外邦人に対して適時適切な情報発信を行うとともに,国内での発生防止に向けて関係省庁間で連携してまいりたいと考えております。

G7エルマウ・サミット

【日本テレビ 鳥羽記者】

G7についてですけれども,中国,ロシアに対してこれからも圧力をかけるということで一致しました。大臣の受け止めと評価をお願いします。

【岸田外務大臣】

まず,今回のG7エルマウ・サミットにおいては首脳間において,様々な課題について議論を行いました。経済においても,安倍総理から,我が国のアベノミクスについて説明をさせて頂きましたし,また,インフラ整備についても「質の高いインフラ投資」を推進していく,こうした日本の取組も示させて頂きました。

それ以外にも,エネルギー,あるいはテロ等,様々な議論が行なわれました。その中にあって外交政策のセッションにおいて,喫緊の国際情勢を巡る課題であるウクライナ問題,あるいは東アジア情勢についても意見交換がされた,これが今回のサミットの有り様だったと受け止っています。

そして,その中にあって,東アジア情勢については,安倍総理が,特にこの部分については議論,リードし,そして東シナ海,あるいは南シナ海において一致した強いメッセージを発することが出来たと受け止めています。

是非,こうした情勢認識をしっかり共有しながら,地域の平和や安定や繁栄に引き続き努力をしていきたいと考えています。

日露関係

【日本テレビ 鳥羽記者】

総理が,ロシアのプーチン大統領の年内訪日,年内実現ということを言及されていましたが。

【岸田外務大臣】

安倍総理の方からは,まず,ウクライナ問題につきまして,直前に自らウクライナ訪問をしたことを踏まえて,問題の外交的,平和的解決に向けて,努力をすることの大切さ,ミンスク合意をしっかりと重視することの大切さ等について意見交換を行ったと聞いております。

その中において,ロシアとの対話が重要であるという認識に基づいて,今のご指摘の発言等も行われたと受け止めております。是非,ロシアとの政治的な対話を重視していかなければならないと思っています。

プーチン大統領の訪日については,既に,両国のトップの間で一致をしているわけですけれど,今のところ,具体的な日程についてはまだ何も決まってはおりません

韓国におけるMERS感染症の発生に対する政府の対応

【NHK 栗原記者】

冒頭のMERSの件ですけれども,感染者が結構増えていまして,韓国内ですね。韓国への渡航情報など,そういう情報に変更,レベルアップするとか,変更するご予定とかありますでしょうか。

【岸田外務大臣】

今は,先ほど申し上げましたように,現地対策本部等を立ち上げて,海外の邦人の安全のために情報収集や情報提供を行うという,こうした取組に全力を挙げている,こういった状況にあります。

ご指摘の点について,まだ具体的なものは何も聞いてはおりません。外務省としましては,今申し上げた邦人の安全の観点から,しっかり取り込んでいかなければならない,海外の邦人の安全の観点から,情報提供,情報収集に努めていかなければないと思いますが,併せて国内での感染を防ぐために,厚生労働省等とも,また緊密に連携をしていかなければならないと思います。

日露関係

【読売新聞 仲川記者】

先ほどのプーチン訪日に関連してですけれど,岸田大臣の訪露,こちらの検討状況ということはいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】

日露両国の首脳間においては,本年の適切な時期にプーチン大統領の訪日を実現したいということで一致しております。そして,その前段階,準備段階として,日本の外務大臣の訪露ということが言われておりますが,いずれにしましても,今現在としましては,具体的なものは何も決まってはおらず,今後,様々な情勢を総合的に勘案しながら検討していくべき課題であると考えます。

【テレビ朝日 藤川記者】

今ですね,岸田大臣ご自身の訪露ということでお尋ねしたと思うのですが,日本の外務大臣の訪露というふうに今言い換えておっしゃったのは何か意味はあるのでしょうか。

【岸田外務大臣】

別に意味はありません。私(大臣)の訪露と言っても結構です。いまのところ。私(大臣)が外務大臣ですから,同じ意味でございます。

出典:外務省

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