【麻生財務相】アジア向けインフラ投資強化、4日午後発表へ
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麻生太郎財務相は3日、アゼルバイジャンの首都バクーで開かれた、世界67の国と地域が加盟するアジア開発銀行(ADB)のセミナーで演説し、日本からアジア向けのインフラ投資を官民一体で拡充する方針を表明 した。政府と民間企業が一体となって橋や電力設備など技術力の高い開発への投資額を増やすことや、アジア開銀とJICA(国際協力機構)を使った投資の促進策など4つの戦略を披露。
麻生財務大臣は日本時間の4日午後に行われるすべての加盟国が参加する総会で、アジアの道路や橋などの社会資本に対する新たな投資拡大策を改めて発表する予定。
アジアの開発支援をめぐっては、中国が「一帯一路」構想に基づきアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立作業を本格化させている。
(AIIBの総裁に内定している中国の金立群氏とアジア開銀の中尾総裁が2日、お互いに協力する姿勢を発表しましたが、それ以降は日中が参加する大臣同士の会談の席でも話題は一切、出ていないということです。)
参考記事【AIIB】「アジアインフラ投資銀行」とは? わかりやすく簡単なまとめ
麻生財務大臣は3日の演説で「アジアに望ましい成長をもたらす良質なインフラ投資を促進する」と述べ、投資の拡充と迅速化を目指すとした。JICAの活用に加え、国際協力銀行(JBIC)を財務面、人材面で強化。新幹線など日本の技術も活用して投資を拡大すると発表。「日本は、アジアが中長期的に理想的な成長を遂げるための良質なインフラ投資を促進させる新たな戦略を展開します」と語った。
参考文献:産経新聞 / テレビ朝日
参考記事第48回アジア開発銀行(ADB)年次総会 麻生副総理総務演説 全文
さらに本日、財務省からは以下のような報道発表がありました。
財務省 ASEAN各国との二国間金融協力強化を発表
ASEAN各国との二国間金融協力を引き続き強化していきます
平成27年5月3日
日本は、2013年5月に公表した方針に基づき、ASEAN各国との二国間金融協力の強化を推進してきました。具体的には、ASEAN5か国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)との間で各国毎に設置した審議官級の金融協力の発展に向けての合同作業部会等を開催し、二国間の経済・金融協力関係について議論してきました。
これまでの二国間金融協力の主な成果および今後の協議事項の詳細は別添「ファクトシート」(1:インドネシア 、2:マレーシア 、3:フィリピン 、4:シンガポール 、5:タイ )をご参照下さい。
今後も、日本は、ASEAN各国との二国間金融協力を強化するために最大限努力していく所存です。
(参考)ASEAN各国との二国間金融協力を強化していきます(2013年5月公表)
出典:財務省