足立康史「給付金でマイナンバーが使われないのは自民党の責任」
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日本維新の会の足立康史議員が、「特別定額給付金」の申請で混乱が生じている現状に対し、「マイナンバー使わないから、こうなる。サボっていた自民党議員は土下座して謝らないと」と批判した。
この批判に対し「自民党ばかりを責めることではない」と反論が寄せられたが、足立議員は改めて自民党の責任だと切り返す。
私はこのやりとりをする凪さんの指摘、とても理解できる。協力的でない野党の姿も目立ったし、メディアも批判的だった。内情を知り得ない国民からは、自民党は邪魔をされた側のようにも見える。
そのうえで、足立康史議員が「自民党の責任」と言い切る理由の一つと思える話を紹介したい。
安倍政権といえども、今回の新型コロナ対策は非常に問題が多い。規模も少ない、遅い、これは今でもそうです。ただ解決する方法は一つしかない。マイナンバー。マイナンバーしかできません。
文化人放送局
ようやく自民党の諸君もそれに気が付いて、マイナンバーと言い出しているんです。ただ、5月7日の自民党の会合で、家賃支援のスキームを岸田政調会長がまとめたときに、僕は、木原政調副会長にマイナンバーを自民党でもぶち上げるべきだと調整していた。ところが終わって木原さんから連絡があり、「ようやく家賃がまとまった。批判もあるけど、ここまでくるのも大変だった。財務省は月50万を、半分の25万にしろと言っていた。それを踏みとどまった。マイナンバーは色んな声にかき消される形でテーブルから落ちちゃった」と。
与党の政調の最終的な紙にマイナンバーを入れるべく木原さんは動いてくれたが、残らなかった。
マイナンバーに最も反対してきたのは共産党。
新型インフルエンザ特措法だって政府が附則で、当分の間、新型コロナ対策にも新型インフルエンザ特措法を使うということでバンとやってくれた。同じように、マイナンバー法だって一行で附則改正できます。
税・社会保障・災害対策にだけ使えるとなっているマイナンバー法を、新型コロナにも使えるということで改正すればいいんですけど、自民党政調会はこれをテーブルから落とした。
安倍総理に自民党と公明党による提言を持って行ったとき、ズラリと並んでいましたよね(下の画像)。岸田政調会長、公明党の石田政調会長、石原さん、木原さんも。
事務局長である木原さんが「マイナンバーやるべきだ」と言ってくれても、政務調査会では落ちたんですよ。岸田さんなのか石原さんなのか根本さんなのか分からないけれども、木原さんより上にいる人によって、あるいは何百人という自民党の議員が意見を言うことによって、木原さんの言葉を借りると「かき消されちゃったよ」と。
ここで公明党が邪魔をした可能性はないのかな?と思うけど、それについては、以下で言及されている。
要は、今大事なのは第二次補正予算に何兆円積み上げることができるかという補正予算の規模だ。マイナンバーとか言ってる場合じゃないだろうとかき消されちゃったわけです。
文化人放送局
マイナンバーをやれば、公正で透明な政策が打てるようになる。個々の議員が地元に色んなものを誘導できなくなる。自民党ってそういう政党です。僕は野党だから自民党の欠点をこうやって言いますけど、そりゃ間違っているかもしれません。
しかし、自民党の政調の最終決定の会合でマイナンバーが落ちたのは事実。それを受けて、私は公明党に連絡をした。7日に自民党が決め、それを翌日8日に自民党と公明党が一本化するという2日間のオペレーションがあったわけです。自公の最後の握手会までに、マイナンバーを復活させるべく動いてくれないかと公明党に頼んだ。名前は言えないが、木原さんのカウンターパートの事務局長みたいな人がいる。その人が「わかりました。一晩やってみますから、足立さんのマイナンバー改正案を見せて下さい」と言われたので送った。それでも、公明党でもそれ(マイナンバー)は立ち上がらなかった。
7日~8日だけでなく、僕はずっとやってきた。最後まとめる時に最終日までもつれ込み、それが7日には自民党が腰砕けになり、その後、公明党を頼ったが8日の政調でのらなかった。
今は玉木さんに「与党がだらしないからマイナンバーやろうじゃないか」とアプローチしています。
理解してない人が多いけど、マイナンバーカードとマイナンバーは別だからね。マイナンバーと銀行口座の紐づけはカードがなくてもできる。マイナンバーカードは平時でないと配れません。私が言ってるのは、役所だけで出来ること。役所側でマイナンバーと銀行口座を紐づければ、ボタン一つで配れる。マイナンバーカードがなくても、マイナンバーの通知票はもうみんな持っている。
これどう思う?
公明党内に邪魔をした人がいた可能性をこれで完全否定できるとも思わないけど、いずれにせよ自民党がだらしないのは間違いないのでは?
今マイナンバーと銀行口座の紐づけができないなら、一体いつできるの?
なんてことを考えると、マイナンバー推進の立場で批判する足立議員のような人は有難いのかもなと。批判がなければ、自民党も動かない。
以下は昨年(2019年8月)の高橋洋一氏と松井大阪市長のツイート。コロナ前から維新はマイナンバーに積極的だったし、自民党は逃げ腰だったんだっけ。