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【青山繁晴】 ニッポン放送 『ザ・ボイス』 1月8日(木)から、箇条書き

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1月8日(木)ニッポン放送『ザ・ボイス』
その日のニュースを分析・解説していく­「ニュースピックア­­­ップセブン」から、ポイントだと思える個所を短く箇条書きにしています。

青山繁晴(独立総合研究所社長)

神戸市生まれ。慶應義塾大学文学部中退、早稲田大学政治経済学部卒業。共同通信に入り、京都府警キャップなど事件記者、金融・財界担当など経済記者を経て、政治部へ。首相官邸、防衛庁、外務省などで歴史的な「特ダネ」を重ね、昭和天皇の吐血もスクープ。三菱総研の研究員に迎えられたのち、日本初の独立系シンクタンクである独立総合研究所(独研)を創立、代表取締役社長・兼・首席研究員に就任。近畿大学経済学部で「名物教授」として学生を集める(客員教授/国際関係論)ほか、防衛省幹部研修講師、総務省消防大学校講師も務める。

 

1.パリの新聞社襲撃事件 少年1人が出頭

襲われた風刺週刊紙シャルリー・エブドで何かが起きるのではないかということは、専門家なら誰もが心配していた。社主に対し、アルカイダ系から殺害予告が2013年に行われていた。

フランス国家憲兵隊は、原発施設を守るときに、「誰だ」と訊かずに周囲を徘徊していた人間を射殺したという情報があり、憲兵隊本部でそれを本当かと訊いたら(公式見解ではないが)大佐が「そうです」と答えた。その法的根拠を尋ねたら、「我々はナポレオン皇帝閣下が創立した組織だから、今の第五共和政には必ずしも縛られない」と答えた。これは超法規的というよりも、これが抑止力。

例えば日本の芸能界にはなんちゃってリベラル派が山のようにいる。サザンオールスターズの桑田佳祐氏がチョビ髭をつけて歌った。ヒトラーをディスるかのようにやった。本当のリベラリズムは、自由が奪われようとするならば自ら銃をとって戦うことをリベラリズムと言う。

リベラリズムを安直に考えて、なんちゃってリベラリズムで人を批判したいならば、フランスに行って、ヒトラーの地元のドイツにも行って勉強してから発言するべき。

恐らくシャルリー・エブドはテロが非常に心配されていたから、間違いなくジャンダルムリもいたはず。これは国家憲兵隊だから、軍の意志。そんなガチガチに警備されたパリの中心部に、たった二人で、狙った人はほとんど全部殺害して逃亡もできた。しかもその二人はフランス人で、逮捕歴もありマークしていなくてはならないのに、やすやすとやられた。しかも乱射ではなく、30発で正確に狙って12人を殺害した。危機管理上、非常に警告を発する事態で日本でも例外ではない。

自爆テロと違って、逃亡も考えている犯行。世界のテロ史上でも滅多にない事件。ボストンマラソンのテロは素人の犯行だったが、共通点は、組織から命令されたのではなく自発的に動いたかもしれないという点。そうすると防ぎようがない。極端な警察国家にして、人の出入りを制限するしかないのか? オランド大統領が現地入りして「銃だから狙われた」と発言したのは、やはり自由と人権の国、闘うリベラリズムの国。銃を変えて守るしかないのかという問題提起が始まっている。警察国家にしてはいけないと思うが、それで報道の自由・表現の自由が守れるのか。

 

2.NSCの体制強化を検討へ

■いま70人位しかいないから当たり前の話。アメリカは中枢部で300人位。日本でも200人体制位がよいでしょう。

NSCは片輪に過ぎない。内閣の中に、情報を集約する国家情報局が必要。情報と実務の両方が必要。

 

3.北朝鮮の金正恩第1書記が誕生日を迎える

■総選挙で勝ちそうだということで、北朝鮮は選挙前に接触してきた。選挙に勝ちそうだから下手に出るかと思えばそうではないので、日本の情報機関が調べてみると、中朝貿易が増えている。北朝鮮の石炭を中国がどんどん買っているから外貨が貯まっている。それを見た韓国の朴槿惠政権が南北貿易まで膨らませていて、北朝鮮にはかつてないほど外貨が入っているので、拉致事件によってお金を得ようとする姿勢が弱くなっている。日本と北朝鮮が接近することを中国・韓国が恐れている。

 

4.民主党代表選 3候補が始動

■民主党代表戦が面白くなくなった最大の責任者は、細野豪志さんだと思う。見栄えはいいが、八方美人なのをいい加減やめたらどうか。八方美人を続けるのは自分がかわいいから。祖国と国民のためには、命も金も名誉もポストもいらぬというのが幕末の精神であって日本を変えるというのはそういうこと。どうしてあなたは自分を守って八方美人なのか。

■野党再編の動きがあったことに対して、岡田克也氏が暴露して、細野さんが「こっそりやったのにそれを言うな」というのはおかしい。細野さんは言葉だけでなく具体的に政界再編に向けて動いていた。それが民主党の代表になりたいとなったら「民主党を壊すのか」という保身の声を警戒して急に野党再編をひっこめて、民主党として蘇るという一般論ばかり。だからこそ、他の候補者とぶつかるところがなくなった。

■長妻昭氏が何故出たのか。そんなに人望があるとは言えない長妻さんが、何故すぐ推薦人が20人集まったのか。官僚からも政治家からも、リーダーにふさわしいという評価は聞いたことがない。自民党総裁選挙と似たようなことをやっているのではないか。主張を聞いても、何故出るのか分からない。岡田さんの話を聞いても、何故出るのか分からない。

 

5.広島の土砂災害で、検証部会が最終報告書を提出

これは深刻な人災。広島市による避難勧告が、土砂災害が発生した後になったというのは致命的。今回の報告書では、現行の防災計画の手順に従っているからやむを得なかったと書いたうえで、適切では言えないとしている。これは要するに、防災計画がダメだと言っている。

土砂災害が心配されているところに住宅を作ってよいのか。これは広島だけではない。国の関わりも含めて考えなければならない。

 

6.自民党の二階総務会長が中国と韓国に訪問団

■「中国から招きがあったからじゃないか」という質問があったが、その通りだと思う。二階俊博 総務会長が持っている中韓へのパイプは尋常ではない太さ。ずっと摺り合わせがあって、タイミングを計ってやっている話。

■一般的に言えば、安倍総理としてもこういう動きを別ルートでやってもらってもいいという話になるが、官邸は歓迎していない。

■総選挙の後、安倍総理と近い人に「二階俊博 総務会長の動きが、政権の不安要素の一つですね」と言ったら、「その通り」と認めた。二階氏は派閥勢力を拡大している。兵庫の小選挙区で、民主党からずっと出ていた元外務官僚が、突然自民党から出たいと言ってもう二階氏の派閥に入っている(兵庫12区 山口壮氏のことだと思われる)。自民党、特に地元の県連は認めないと言ったが、似たような人を何人も抱えている(山梨でも似たようなことがあった)。二階氏は、派閥拡大をしながら、中韓と連絡を取り合い、しかも総務会長の要職にある。自由民主党の本部を見ると、総務会だけでなく政調まで二階氏の影響力が浸透しており、二階氏寄りの動きがある。

 

7.日韓ハイレベル経済協議がきょう開催

■韓国は円安をやめて欲しい。日本側は、福島の風評被害に乗っかって、日本の水産物を輸入禁止にしたおバカな措置をやめたらどうか?という話し合い。

■しかし円安について、韓国に配慮しますと言えるわけがない。韓国は自立できる経済にしてくださいということを日本側から言えるかどうかが問題。

 

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