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中国国営の新華社通信、天皇陛下に謝罪要求

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中国国営の新華社通信が25日、天皇陛下に対して先の大戦について謝罪すべきだと主張する記事を配信しました。

また、中国海軍が、尖閣諸島を背景に領土防衛への決意を訴える兵員募集向けの動画も作成しています。
この謝罪要求は、先日の全国戦没者追悼式で、陛下が反省を述べられたことに乗じたものでしょうか。それとも、自分達の要求を呑ませるための、あるいは国内向けの、いつもの嫌がらせでしょうか。

何にせよ、このような発言が中国にとってよい結果に結びつくとは到底思えません。
参考記事【全国戦没者追悼式】天皇陛下のおことば・安倍首相式辞<全文>
それにしても、安全保障問題は今のままで本当に平和が保たれるのでしょうか。
あまりにも、マスコミが主張するイメージに振り回され、思考停止した発言が多いように思います。

自国を守ることができない国に、平和も安全も有り得ません。

 

『 国を守る責任 自衛隊元最高幹部は語る 』 折木 良一 (著)

中国からみた世界、変貌する日米同盟、集団的自衛権の本質……元統合幕僚長がここまで論じた!

本書は中国漁船衝突事件、東日本大震災など国防の危機において自衛隊のトップを務めた折木氏が、やむにやまれぬ思いで綴った一冊である。氏は語る。「なぜあれほど聡明な日本人がこと安全保障に関しては、誤解を恐れずにいえば稚拙ともいえる議論しかできないのか」。

なかでも安保法制を「戦争法案」だという声に、これほどまでに自らの身を捧げた活動が理解されていないのか、とむなしさすら覚えたという。戦後70年享受してきた平和をこれからも維持するためには、感情的な議論ではなく「相手からみた視点」が必要となるにもかかわらず。(中略)

安保法制に賛成の人にも、反対の人にもぜひ手にとってもらいたい、命を賭して国家に尽くした男が語る「戦争と平和」の本質

中国国営の新華社通信、天皇陛下に謝罪要求

新華社通信の主張、ポイント

昭和天皇が侵略戦争の張本人だ
軍国主義を育てて支えた天皇、政府、軍、財閥は責任を逃れられない
昭和天皇の皇位継承者は、謝罪し、ざんげしなければならない

新華社通信の記事内容概略

新華社通信は25日、「昭和天皇は中国への侵略戦争と太平洋戦争の発動を指揮した侵略戦争の張本人だ」と主張し、皇位を継承した天皇陛下が謝罪すべきとする記事を配信。

「日本が発動した侵略戦争は、軍国主義を育てて支えた天皇、政府、軍、財閥などが力を合わせた結果であり、彼らは責任を逃れられない」とし、「日本の天皇の権力は明治維新から第2次世界大戦までの間に頂点に達した。昭和天皇が侵略戦争の張本人だった」と主張。

「昭和天皇は亡くなるまで日本が侵略した被害国と国民に謝罪を表明したことはなかった。その皇位継承者は、謝罪で氷解を、ざんげで信頼を手に入れなければならない」としている。

この記事は、新華社通信が「抗日戦争に関するいくつかの難題についての解釈」という解説シリーズの1つとして配信された。

配信された記事は26日付中国紙・光明日報も掲載したが、中国共産党機関紙・人民日報などは掲載していない。

参考文献:読売新聞、NHK 8月28日

外務省 川村泰久外務報道官

外務省の川村泰久外務報道官は27日、中国の国営新華社通信が天皇陛下に対して先の大戦について謝罪すべきだと主張する記事を配信したことに関し「中国国内の報道とはいえ、内容は天皇陛下に対する礼を著しく失している」と述べ、中国側に強く抗議したことを明らかにした。外務省内で産経新聞の取材に答えた。

川村氏は記事に関し「これまで表明されてきた中国側の立場とも相いれないものと考える」と指摘。

日本政府として27日朝、在日中国大使館と北京の日本大使館を通じて中国外務省に強く抗議したと説明した。

中国が天皇陛下に直接、謝罪を求めることは異例で、日本政府は中国国内の動向について情報収集を進める。外務省幹部は「失礼極まりないことだ」と不快感をあらわにした。

また、岸田文雄外相はこの日の参院外交防衛委員会で、中国海軍が尖閣諸島(沖縄県石垣市)を背景に領土防衛への決意を訴える兵員募集向けの動画を作成したとして、中国政府に抗議したことを明らかにした。

抗議は27日までに、東京と北京の外交ルートで申し入れた。

岸田氏は委員会で「領土、領海、領空を断固として守り抜く決意だ。毅然かつ冷静に対応したい」と述べた。

出典:産経新聞 2015.8.28 10:26

菅義偉官房長官 記者会見

8月28日午前

平成27年8月28日 金 午前 内閣官房長官記者会見 政府インターネットテレビ「天皇陛下に対する礼を著しく失しており、これまで表明されてきている中国側の立場とも相いれないものだ。改善基調にある日中関係にも水を差しかねず、全く好ましくない」と批判。

そのうえで、外交ルートを通じ、27日に中国側に抗議したことを明らかにした。

日本政府は27日、外務省局長と在北京大使館の公使がそれぞれ中国側に電話で抗議している。

参考文献:読売新聞 8月28日

岸田外務大臣会見

(平成27年8月28日(金曜日)8時42分 於:官邸エントランスホール)

【フェニックステレビ リー記者】
中国の新聞が天皇陛下に謝罪を求めたことに対して抗議をしたようです。その抗議の理由,改めてお聞かせ下さい。

【岸田外務大臣】
ご指摘の点,新華社の評論ですが,中国国内の報道とはいえ,ご指摘の内容,これは,天皇陛下に対する礼を著しく失しており,これまで表明されてきた中国側の立場とも相容れないものであると考えています。

そうした考えに基づいて外交ルートを通じて中国側に強く抗議をした次第です。

出典:外務省

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