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憲法記念日 各党談話、改憲派・護憲派著名人の発言要旨

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憲法記念日。
各党、各派、様々な発言がありました。

櫻井よしこ氏が中心となって憲法改正の署名活動が展開されており、下のサイトからも署名ができるようです。

https://kenpou1000.org/

各党憲法記念日談話要旨

自民

現行憲法では乗り越えられない限界点や矛盾が多く出てきている。党の憲法改正草案をベースとしつつ、衆参両院の憲法審査会で幅広い合意を得るための努力を続けていく。憲法は国民の手で今の日本にふさわしい内容としなければならない。

民主

安倍晋三首相と自民党は一刻も早く改憲の実績をあげようと、国防軍創設や人権に対する過度な制約に見られる自分たちの憲法観を隠し、各党が賛同しやすい項目の絞り込みを進めようとしている。不公正で無責任な政治手法を認めることはできない。

維新

道州制や首相公選制の導入や一院制国会の実現など、「効率的で自律分散型の統治機構」を確立するための憲法改正を提案している。憲法のあり方について国民的議論が活発に行われるよう牽引役を果たしていく。

公明

憲法の3原則を堅持しつつ、時代の進展に伴い提起されている新たな理念を加えて補強する「加憲」が国民の理解を得られる最も現実的で妥当なものだ。

共産

従来の護憲派、改憲派の枠をも超え、「戦争立法」を許さない一点で共同を広げる先頭にたってたたかう。前文を含む全条項を守る。

次世代

憲法は不磨の大典ではない。日本固有の歴史や思想、文化を踏まえ、国民の主体的な発意により自主的に制定されるべきだ。自主憲法制定に邁進していく。

社民

憲法を国民の手に取り戻すため、運動の輪を大きく広げて安倍政権を包囲していかねばならない。

生活

安倍首相が集団的自衛権行使の必要があるという信念を持っているなら、正々堂々と9条改正を国民に問うべきだ。

元気会

憲法は一度も改正されていないが、世界情勢は大きく変わっている。守るべき部分は守り、見直す部分は見直す。

改革

平和主義を守りつつ憲法のあり方を幅広く十分に議論していく。

護憲派

横浜市西区の臨港パークでは「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会~戦争・原発・貧困・差別を許さない~」(実行委員会主催)が行われた。会場には作家の大江健三郎さんら護憲派の人々が3万人以上集まった(主催者発表)。それぞれが安倍晋三首相を「安倍」と呼び捨てで批判し、集団的自衛権反対を訴えた

作家の雨宮処凛さん

「この暑い中、熱中症で誰か倒れたら全部安倍のせい」

「戦場に行くのは貧しい人たち。(集団的自衛権行使で)命を使い捨てられるような人が国内からも生み出されるのではないか。経済や何かのために人の命が犠牲になる社会を止めたい」

大江健三郎氏

安倍首相が4月29日に米上下両院合同会議で行った演説に対し「あまりにも露骨な嘘。だが(日米両国で)はっきりとした拒否の言葉が述べられることはなく、それをどうひっくり返すかが大きな問題だ」

安倍首相が夏までの安全保障関連法案の成立に決意を示したことにも「安倍は日本の国会で(そのことについて)はっきり述べて、われわれ日本人の賛同を得たことはない」

この日配布されたパンフレットに書いてある「私たちは、『平和』と『いのちの尊厳』を基本に、日本国憲法を守り、生かします 集団的自営権の行使に反対し、戦争のためのすべての法制度に反対します」というメッセージを自身の考え方の根本にあると紹介。
「自分がこれだけ大勢のみなさんの前で語るのはこれが最後」と語った。

憲法学者の樋口陽一東大名誉教授

盟友だった俳優、菅原文太さんの「政治には2つの役割がある。ひとつは国民を飢えさせないこと。もうひとつ、絶対に戦争をしないこと」という“遺言”を引き合いに出し、「今の政治は憲法が目指してきた方向と何から何まで正反対の方向に日本を引っ張ろうとしている。憲法を壊し、自由闊達な言論を貶め、彼ら政治勢力自身の先輩政治家が作り上げてきたはずの戦後史そのものをないがしろにしている」

作家の沢地久枝さん

私は安倍晋三とその周りにいる政治家、それから軍需産業でもうける経済人たちに絶対反対。
安倍という人はアメリカに行って、国会にもかけず、選挙民にもかけず、アメリカと約束をまた結んだ。あの人は平和とか命とか大事な言葉をあんなに汚くした。政治家としては珍しい。私たちは今、あの人を引きずり下ろしてやりたいと思う」

「戦後70年間、日本は戦死者を1人も出していない。こんな国はないんです。この次の段階になったとき、戦後70年間戦死ゼロできた歴史が切り替えられた年が2015年だった、とならないようにがんばっていく」

参加者からは「その通りだ」「アホ政権!」などの声が飛んだ。

精神科医の香山リカさん

「私たちはこの憲法を変えるどころか、まだ使い切ってもいない。今の憲法さえ使いこなせていない政権に憲法を変える資格はない」

 

集会には民主党の長妻昭代表代行、共産党の志位和夫委員長、社民党の吉田忠智党首ら野党幹部も登壇し、「戦争立法反対の一点で協働し、安倍政権のたくらみを必ず打ち破ろうではありませんか」(志位委員長)と共闘を呼びかけた。

生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎共同代表も飛び入り参加。「政府の面を被った人間たちが根底から覆そうとしているこの憲法、何が何でも守りましょう」と叫んだ。

改憲派の発言

櫻井よしこ氏

憲法前文には日本国政府は愚鈍でよろしい。何もしなくてよろしい。能力もなくてよろしい。政府、政治家は何もしなくてもよろしいということが事実上書いてある。

国民の命、幸福、安寧を守っていくことが為政者の一番大きな責任だが、前文になんと書いてあるか。私たちの命を「国際社会に預けなさい」と書いてある。 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して…」。これも変な日本語ですね。「…われらの安全と生存を保持しようと決意した」と書いてある。下手な日本語。文法も間違っている。

戦後ずっと「日本人がやらなくたってアメリカがやってくれるんじゃないの?」「私は嫌だからアンタやって」。これが日本人の精神世界だった。そうではない。どんなに小さな国であっても、どんなにお金がなくてもわが国は立派に日本国民の手で日本国を守ってきた。それが私たちの国の誇りある伝統だ。

舞の海秀平氏

 日本の力士はとても正直に相撲をとる。「自分は真っ向勝負で戦うから相手も真っ向勝負で来てくれるだろう」と信じ込んでぶつかっていく。
 ところが相手は色々な戦略をしたたかに考えている。

 「これは何かに似ている」と思って考えてみたら憲法の前文、「諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」に行きついた。逆に「諸国民の信義」を疑わなければ勝てないのではないか。

 私たちは反省をさせられすぎて、いつの間にか思考が停止して、間違った歴史を世界に広められていって、気がつくとわが日本は国際社会という土俵の中でじりじり押されてもはや土俵際。俵に足がかかって、ギリギリの状態なのではないか。

 憲法改正を皆さんと一緒に考えて、いつかはわが国が強くて優しい、世界の中で真の勇者だといわれるような国になってほしいと願っている。

自民・船田氏

緊急事態条項について「自然災害の危険性が議論されているのに、何も規定していないのは大変心もとない。超法規的行為を政府が勝手に行うことこそ立憲主義に反する」と述べ、優先的に取り組むべきだと訴えた。
 同条項の意義について船田氏は「予算や法律について国会の審議を後回しできるようにするなど、緊急事態における政府や国会の立場をあらかじめ決めておくことが大変重要だ」と指摘。 

出典・参考文献:産経新聞

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