朴槿恵大統領 国民向け談話・年頭会見「慰安婦問題、韓国が重視した3つの要件」

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韓国の朴槿恵大統領が13日、国民向け談話と、年頭記者会見を行った。

北朝鮮の核問題について、「わが民族の生存と未来に対する深刻な脅威」としたうえで、中国が国連安保理理事国として必要な役割を果たすことを求めた。

慰安婦問題日韓合意については、「24年間、韓国のどの政権も処理できず、甚だしくは放棄までした非常に難しい問題だった」とし、韓国側が重視した要件を3つを述べた。
慰安婦像については、韓国政府が「こうしろ。ああしろ」と言える問題ではなく、裏合意はないなどと主張した。

朴槿恵大統領 国民向け談話・年頭会見 発言概略

北朝鮮問題

北朝鮮による今回の核実験は韓国の安全保障に対する重大な挑発で、わが民族の生存と未来に対する深刻な脅威だ。北東アジア地域はもちろん、全世界の平和と安全を脅かす容認できない挑発でもある。今後、朝鮮半島はもちろん、地域の安保情勢に重大な変化を招き、北朝鮮の核問題の性格を根本的に変える可能性がある。

韓国は北朝鮮の核実験に対する一次的対応として、拡声器による対北放送を再開した。全体主義体制に対し、最も強力な脅威は真実の力だ。これからも、北の住民に対し真実を伝えるために努力を続ける。

国連安保理の次元だけでなく、2国間、多国間の次元での協調で、北朝鮮が痛みを感じる実効的な制裁措置を取るよう米国など友邦と緊密に努力する。

中国はこれまで、北朝鮮の核を認めない意志を公言してきた。こうした強力な意志が実際に必要な処置と結びつかなければ、北朝鮮が5回目、6回目の核実験を防ぐことができず、朝鮮半島の真の平和と安定を保障できないという点を中国もよく分かっていると思われる。今後、中国が国連安保理理事国として必要な役割を果たすことを信じている

北朝鮮の核実験への対抗措置として米国が最近、B52戦略爆撃機を韓国に展開させたことは、韓国防衛のための決然とした意思表示だ。韓米は、米国の戦力の追加展開と抑止力を含む連合防衛力の強化を通じ、北朝鮮の挑発意志自体を無力化させる

慰安婦問題での日韓合意と対日関係

協議(合意)というのは現実的な制約があり、100%満足はできない。慰安婦問題が提起されて24年間、韓国のどの政権も処理できず、甚だしくは放棄までした非常に難しい問題だ。最大限の誠意を持ち、今できるいかなることも受け止めて、そのまま合意できるよう(朴政権が)努力したことを認めねばならない。

生存する元慰安婦のおばあさんは46人であり、時間がない。1人でも生きている間に、謝罪を受け、心の傷を癒やさねばならない。機会があるごとに、日本政府に問題解決を促し、歴代大統領とは違って、国連や国際会議の公開の場で話してきた。そして、日本がこの問題に対し関心を持ち圧力を感じる会議でも公に論議した

(日本との)合意不足を指摘する声もあるが、昨年だけでも外務省の次元で、15回にわたり関連団体や被害者のおばあさんと会って努力し、多様なルートで彼女たちの望みを聞いた共通する重要な考えは3つだった。

  • 第1に日本軍の関与を確実に明らかにすること。
  • 2つ目は、日本政府の次元での公式な謝罪がなければならない。
  • 3つ目は、日本政府の資金で被害補償をせねばならないということだ。

今回の合意は、この3つが忠実に反映された結果だといえる。

慰安婦問題で被害を受けた東南アジアの国が、韓国の水準にせよと、日本政府に要求しているではないか。

批判は誰でもできる。だが、まさに責任ある立場にあるときに、この問題の解決のために行動もせず、ここに来て無効化を主張し、政治攻撃をするのは残念な姿だと思う。

少女像(ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像)の移転問題に関しては、韓日外相会談の記者会見での発言以上でも、以下でもない。そこ(合意)で出てきた発表そのものが全てであり、韓国政府が少女像を「こうしろ。ああしろ」と言える問題ではない少女像に関して(日本との)裏合意はない。歪曲して言うのは望ましくない。

何より重要なのは、合意が忠実に履行され、被害者(元慰安婦)の名誉と尊厳が回復されることだ。彼女らの理解を求め、合意内容を受け入れるよう努力を続けていく

日本の政府とメディアがどうするかも重要だ。日本政府とも、ともに努力していく。

出典:産経新聞

韓日議員連盟幹部一行による安倍総理大臣表敬

160113韓日議員連盟幹部一行による安倍総理大臣表敬

160113韓日議員連盟幹部一行による安倍総理大臣表敬2

平成28年1月13日

本13日午後3時50分から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,徐清源(ソ・チョンウォン)会長を始めとする韓日議員連盟幹部一行の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
なお,日本側は,日韓議員連盟から,額賀福志郎会長,河村建夫幹事長,直嶋正行運営委員長,魚住裕一郎副幹事長,伊藤信太郎事務局長が同席しました。

1 安倍総理大臣から,徐会長を始めとする,韓日議連関係者の来訪に歓迎の意を表するとともに,先般の日韓間の合意により慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されること を嬉しく思う旨述べるとともに,北朝鮮の核実験 は,日韓両国の国家安全保障にとって脅威であり断じて容認できない,強く非難する,このような状況だからこそ,日韓,日米韓の安保協力は極めて重要である旨強調しました。

2 これに対し,徐会長から,先般の慰安婦問題に関する日韓合意を歓迎するとともに,北朝鮮問題に対応する上で,日韓が重要なパートナーとして発展していくことが重要である等の発言がありました。

出典:外務省

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