【翁長知事訪米】米国務省「辺野古移設は、唯一の解決策」
ページに広告が含まれる場合があります。
翁長雄志沖縄県知事は5月30日にワシントン入りし、上院軍事委員会のマケイン委員長(共和)、リード筆頭理事(民主)ら計8人の米連邦議員や、シンクタンク関係者らと会談した。
3日には、米国務省のヤング日本部長、国防総省のアバクロンビー次官補代理代行と国務省で会談。
翁長知事
「 辺野古に移すことに県民は我慢できない。日米首脳会談で決めたからといってスムーズに行くことではない 」
とし、県外・国外への移設を目指すとの持論を伝えた。
これに対し、
国務省(3日)
移設を進展させるとの日米両政府の姿勢は「日米両政府が共有する揺るぎない約束だ」。
辺野古移設が運用、政治、財政、戦略に関わる懸念に対処し「 普天間の継続使用を回避する唯一の解決策だ 」
「 完了すれば脅威を抑止し、平和と安定を高め、同盟の強固さを地域に示すことができる 」
「 辺野古移設は新基地というより、既存基地への機能追加だ 」
と知事に伝えたとする声明を発表。
2日には、上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長と会談している。
マケイン氏会談後の翁長知事一問一答
-会談の中身は
「 上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長とジャック・リード副委員長に会った。従来から話しているものを時間が短いのでかいつまんで、私の思いを伝えることができた。基地の思い、日米安保体制を十二分に理解していること。辺野古移設に県民はこのように思っていると話した。中身は基本的にクローズなのでどういうやりとりをしたかは言えない 」
-移設反対を伝えた。
「 県内の新聞をみせた。3万5千人が集まった県民大会を見せながら、辺野古新基地建設反対の民意は出ていると私の気持ちを伝えた 」
-軍事委と会う意義は。
「 二人と話をして、沖縄の気持ちを伝えられたことに大変意義があった 」
-感触は
「 継続して話をしてくれるということなので有意義だった 」
マケイン氏声明
「 今日、私は翁長知事と友好的で敬意ある会談を行った。私は沖縄の人々への感謝と、知事と建設的な対話を継続する意思を表明した。同時に、私は日米両政府が引き続きコミットしている在沖米海兵隊移転の現行計画を引き続き支持していくことを表明した。私は、在日米軍とアジア太平洋地域における安全保障と安定の礎石であり続ける日米同盟の強化に関する将来の課題について、安倍首相および日本政府と協力していくことを期待している 」
翁長氏は訪米の全日程を終え、ワシントンで記者会見し以下のように語った。
翁長知事(3日)
知事はヤング部長ら米政府当局者も含め、自身の主張に対する理解は深まったと感じていると総括した上で、
「 来る前に比べれば大きな上乗せがあった。それを糧に一歩一歩前に進んでいきたい 」
参考文献:時事通信・産経新聞 6月4日(木) 出典:沖縄タイムス 6月4日(木)