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宮崎哲弥がザ・ボイスで馬淵澄夫と対談しながら紹介した3冊の著書

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2017年4月11日放送の『ザ・ボイス』で、民進党の馬淵澄夫氏と対談しながら宮崎哲弥氏が紹介した3冊の著書。

この中の『アベノミクスは進化する』は、2週に渡って登場しました。ザ・ボイスでは悪い意味で有名な、朝日新聞編集委員 原真人(はらまこと)氏の議論を完全に論破する内容になっているそうです。

以下、著書が紹介された箇所を書き起こしています。

管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』

馬淵澄夫

我が国の場合かつて特攻警察があった時、行政警察権という、犯罪を行ってから取り締まる司法警察権とは別の警察権で、あまりにも人権を無視した取り締まりが行われた。この反省に立って戦後GHQは警察を解体し、改めて組織したときに行政警察権を抑え込んだ。

(中略)当初あったのは司法警察権です。ところが犯罪が多様化して、行政警察権、事前の監視ということも徐々にできてきた。あまりにもそれを超えて作ってしまう今回の『テロ等準備罪』は非常に危険です。

(ブログ主:話の流れをご理解いただくために書き起こしましたが、賛同しているわけではありません)

宮崎哲弥

行政警察と司法警察の問題というのは、以前もこの番組でご紹介した『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』で、戦前から戦後の推移が詳しく描かれています。

以前紹介されたときの記事

宮崎哲弥大絶賛、管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心』

原田泰・片岡剛士・吉松崇『アベノミクスは進化する』

宮崎哲弥

また原真人さんが「出口以降は大変ダー話」をしておられるのでひとこと言っておくと、中央経済社から『アベノミクスは進化する』という本が出ています。

日本銀行政策委員会審議委員の原田泰さんとか、この番組でもおなじみの片岡剛士さんとか、元々民間の企業金融をずっとおやりになって経済金融アナリストに転じられた吉松崇さん。この人の論考がすごくいい。

中央銀行の出口の危険とは何かということで、原真人さんの議論を完全に論破している。

ロバート・D・パットナム『われらの子ども:米国における機会格差の拡大』

宮崎哲弥

教育に対する投資というのは、間違いなく、財政にとっても国民経済全体にとってもプラスになって返ってくる。

最近話題になっている、ロバート・パットナムがアメリカの格差社会、とりわけ格差の世襲に近い状態というのが、何故起こっているのかというのを精密なインタビューを通じて解き明かしている。その最後あたりに書かれているが、教育に対する公共投資・国家の投資と、経済成長の関係は明らかにプラスなんです。これは。

特に先進国であればあるほど、教育に投資して高い知性と技能を身に着けさせたほうが、高額の職について一杯税金を払ってくれるわけ。そういう状況を作るべき。
長期的には財政的にもペイする話なのに、なぜやらないんだろう。

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