【佐藤優】共謀罪は必要だ!日本に位相の違うテロ、アメリカが北朝鮮攻撃の可能性も | 政治備忘録

【佐藤優】共謀罪は必要だ!日本に位相の違うテロ、アメリカが北朝鮮攻撃の可能性も

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2017年3月31日放送の『くにまるジャパン 極』で、佐藤優が久しぶりにまともな話をしていたのでご紹介します。

「アメリカによる北朝鮮攻撃の可能性、韓国と北朝鮮の通底したナショナリズムに火がつけばマネージメント不可能に。
日本国内には位相が異なるテロの危機。そして、共謀罪の必要性を説く!」

佐藤優の友人は圧倒的に共謀罪反対だそうです。それでも、共謀罪は必要だと主張しています。

本当に今考えるべき日本の危機に対し、真剣に向き合いたいと思います。これは喫緊の問題です。

韓国

朴槿恵前大統領逮捕

くにまる

朴槿恵を支持している人も少なくなかったため、逮捕まで至らず在宅起訴なんじゃないかという意見もあったが。

佐藤優

罪証を認めていれば、証拠隠滅や逃亡の可能性がないから拘束しない。
ところが罪証を認めてないということになると、「証人に働きかけるんじゃないか」ということで隔離しないといけない。これは罪証を認めなければ確実に逮捕されますね。

あと私が不思議だと思ったのは、4時台に逮捕されていること。
普通の逮捕状は昼間に出て、昼間しか逮捕できない。
だから夜間執行令状もついているはずで、夜間執行というのは本当にヤバイ人を捕まえるときですよね。ここに検察の強い決意、徹底的にやるという意志が感じられる。

夜中に逮捕しないと何をしでかすか分からない、逃げるかもしれないとか。こういう状況のときしか夜間は逮捕できないんです。これは国際標準です。
暴力団の中でもかなり悪質な人間であるとか、過激派。こういうのと同じ扱いだということです。

5月に韓国大統領選挙「日韓関係は冷え込む」

くにまる

また始まったな、日本を標的にしてる。というのもあるんですよね。

佐藤優

それはある意味やむを得ないことなんです。ですから後は程度問題なんです。

恐らく残念ですが、最もキツい人が大統領になると思います。
日韓関係は考えられないくらい、冷え込むでしょうね。

北朝鮮

アメリカによる北朝鮮攻撃の可能性

佐藤優

同時に心配なのは、私の杞憂に終わればいいんですが、アメリカによる北朝鮮への攻撃が起きるかもしれない。5月までの間に。

どういう論理かというと、アメリカは最近、北朝鮮への態度が非常に硬化している。
北朝鮮が、在日米軍基地を攻撃するとか、あるいは元旦の演説で弾道ミサイルをアメリカまで飛ばす実験をするとか言っている。

韓国の選挙で、親北政権ができる可能性が非常に高い。となると、韓国世論への配慮から何もできなくなってしまう。

外科手術的な、かなり乱暴な攻撃、北朝鮮に圧力をかける機会が4月中しかない
そうすると、米朝関係が緊張する。

金正男遺体、北朝鮮へ「拉致外交の勝利」

くにまる

アメリカの北朝鮮への圧力が高まるとのことだが、今回の金正男の遺体を北朝鮮に渡す動きをどう思うか。

佐藤優

アメリカの圧力は効かなかったと私は見ています。

北朝鮮がした悪いこと(殺害・人質)は咎められず、北朝鮮の言い分が100%認められている。
これはマレーシアの外交官らを人質に取ったことによる人質外交の勝利。
もっと乱暴に言うと、これは一種の拉致ですから、拉致外交の勝利です。

それでマレーシアのほうは静かに静かにしているが、犯人と目される二等書記官は外交特権を持つ二等書記官かどうかよく分からない。
外交特権を持つためには、外交パスポートとビザを持ってるだけでなく、マレーシアに勤務することをマレーシア外務省に申請・登録して、外交官の身分票をもらわないと外交特権はない。
それから高麗航空の社員の話がいつの間にか消えてしまったが、何人か拘束された関係者がいる。恐らくこれも全員、超法規的にお咎めなしにしている。

遺体も遺族に渡すという抽象的な言い方で、全面的に北朝鮮に対して譲歩している。

怯えるマレーシア

佐藤優

マレーシアと北朝鮮は深い。

マレーシアには北朝鮮の労働者もいる。ノービザでマレーシアに来ている、北朝鮮製の武器の輸出をしている会社はだいたいマレーシアにある。
マレーシアの雇用にも役立ってるし、マレーシアの政権幹部には北朝鮮との関係で利益を得ている人がいる。

となると「洗いざらいしゃべるぞ」と北朝鮮が言えば、今までの経緯からしてマレーシア政府は相当不利だと思う。だから私は、(北朝鮮にマレーシアが)脅されたんだと思う。
明らかにマレーシアは怯えている。

アメリカの圧力は「毅然とやれ」という圧力。
中国は圧力というよりも「とにかく穏便に抑えてくれ」ということ。
マレーシアと中国の関係を考えると、マレーシアというのは中国から圧力をかけられると反発せざるを得ないんですよ逆に。「我々は中国の属国ではない」と。

それで水面下では北朝鮮に有利に動いた。

北朝鮮の勝利は短期的

しかしこれは短期的な勝利で、どう見ても専門家から見ると恫喝外交をやったってことですから、これをアメリカがどう見るかです。

「外科手術しないといけないのではないか」と。

外交・インテリジェンスの言葉で「中立化する」という言葉がある。平たく言えば「殺す」ということ。

だから金正恩中立化計画なんて出てくるかもしれない。北朝鮮は危ない橋を渡っていますね。

朝鮮半島、マネジメント不可能な混乱の可能性

くにまる

韓国では親北朝鮮の大統領が出て、朝鮮民族の統一を目指す話が出てくる可能性がありますよね。

佐藤優

そういう状況でもし北朝鮮をアメリカが激しく責める、あるいは金正恩中立化作戦ということをやると、「わが民族の主権に対する侵害だ」というのが草の根から韓国で起きてくる可能性がある。
韓国と北朝鮮の通底したナショナリズムに火がつくと、朝鮮半島はアメリカにとってマネージできない状態になり、「在韓米軍出ていけ」という話になるかもしれない。
そのへんの見極めを、アメリカは今すごくやっていると思いますよ。

今、国際関係、特に北朝鮮を巡っては相当緊張が高まっている。

北朝鮮の偵察総局とCIA、また、NYにある北朝鮮国連政府代表部とアメリカの国務省が連絡を取っている。
「こういうことをこれ以上続けて、もしアメリカ本土を攻撃する動きを取るなら、お前たちの運命はそう長くないと思え」ということを言っていると思う。それを金正恩が聞いてきちんとした判断をすることができるかどうかが鍵

トランプ政権ですから、相当踏み込んだことをする可能性があります。オバマのときのような感じではいかない。
オバマは、シリア政府が毒ガスを作っても、よその国のことに対してアメリカが攻撃していいのかという迷いがあった。

トランプは支持率36%でオバマより低い。アメリカは戦争を起こすと支持率が跳ね上がる。

経済的には、軍需産業、あるいは軍用の被服、弾を包む胴などの鉱業、医薬品。物凄く需要が生じる。

日本に位相の違うテロの可能性

くにまる

北朝鮮が暴発する可能性は。

佐藤優

アメリカが北朝鮮を攻撃するとしたら、どこから行く可能性が高いと思いますか?三沢の可能性が高い。その場合、北朝鮮は日本に工作員を送り込んでいるから、座して死を待つだろうか。

日本国内で、今までとは位相の違うテロが起きる可能性がある。

この1か月は国際関係が緊張すると共に、国内の治安関係でも実は相当緊張していると思う。

くにまる

日本の公安警察は大丈夫?

佐藤優

しっかりしています。

定期的に三沢や舞鶴に移動している不審人物のリストを全部作っているし、そういう人の動静は24時間観察していますから。

日本の警察の力は非常に高いので、私は信頼しています。

共謀罪は必要

佐藤優

私の友達でも、共謀罪を反対している人は圧倒的に多いです。
ただ私は、「うーん」と。

労働運動とか政治運動で拡大適用されるリスクはありますよ。
しかし他方、この種のテロ対策は、通信傍受をやらないとできない。
共謀罪の本質は通便傍受の全面解禁ですから。

だから今、共謀罪、テロ対策防止法が出てきているのは偶然じゃないんです。
これは、イスラム国のテロの高まりよりも、日本においては北朝鮮の緊張がある

それは明らかに金正恩が今までの線を越えているんですよ。それが端的に表れたのが、金正男殺害だった。

それと同じような発想で日本やアメリカでも今の国際秩序・国際法を無視したことを行う可能性が高まっている。その時に、先に「中立化」しちゃえというのが、インテリジェンス屋・情報屋の論理。
その緊張を私はひしひしと感じます。

出典:『くにまるジャパン 極』2017年3月31日放送


共謀罪反対派の意見も理解できないわけではありません。

しかし、賛成派も決して拡大適用のリスクに気づいていないわけではありません。
それよりも、テロ対策を優先させたほうがいいと判断しているのです。

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