【青山繁晴】中国による倒閣運動は始まっている「役所の中に中国の手が入っている」
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2015年6月11日(木)ニッポン放送『ザ・ボイス』において、なぜ「安保法制に明確な“反対”」を表明している学者を選んだのか。中国の倒閣運動は始まっている。など、自身の体験を交えて語っておられたので、ご紹介する。
青山繁晴(独立総合研究所社長)
衆院憲法審査会で、与党が推薦した参考人をはじめ全員が「憲法違反だ」と批判したことに関し、自民党、公明党が釈明している。こちらにまとめた。
関連船田元 憲法改正推進本部長、やらかす。自民党、気を引き締めてください。
なぜ「安保法制に明確な“反対”」を表明している学者を選んだのか
みなさんがショックを受けるかもしれない話がある。
(憲法審査会で)与党、自公が呼んだ学者すら「安保法制は違憲だ」と言った。
なぜそういう人をわざわざ呼ぶのか?
呼ばれた学者は護憲派で知られているうえに、安保法制について明確な反対を前から表明していた。
どちらかというと反対運動の先頭に立っている人。
それをなぜ自民党と公明党が呼んだのか?謎でしょ?
なんと、どの国会でも、民主党政権であろうが、自民党政権であろうがずっと同じなのは、国会に参考人を呼ぶときには、国会は政党や議員の場です。つまり内閣ではありません。立法府ですから。
したがって、自民党推薦とか公明党推薦とか民主党推薦とか、その参考人は政党が選んでいない。役人に投げている。
自らの体験でもそうだった (合わせて「スパイ防止法」の必要性も説明)
僕は生き証人で言うけども、「特定秘密保護法」がありますよね。僕は、これはスパイ防止法の入り口としてやるべきだという意見だった。
役人から、参考人質疑のギリギリになって電話があり、出てくれませんかと言われた。「他の賛成派の人はどうしたんですか」と聞いたら、「みんな怖がっていて、学者もテレビに出ている人も評論家も、みなさん特定秘密保護法には賛成だけど、”賛成だ”というとメディアから干される。これで小説も書けない、映画も撮れないというムードになっているから、国会でそんな証言するのは嫌だと言って、誰ひとり応じてくれない。しょうがないんで、政府や自民党の批判もしてるけど、一定の評価もしてるから出て欲しい」と言われた。
国会に行ったら何が起きたかというと、委員長が「自民党推薦の…」と言うから、「わたしは自民党から推薦されていない。一切接触はない。従って自民党推薦ではない。そもそも自民党や安倍総理も含めて、アメリカから情報をもらうためにこの法案が必要だというのは間違いで、アメリカは同盟国といえど情報を加工して渡してくる。それをそのまま頂く法案なんか賛成するわけはない。
必要なのはスパイ防止法だ。拉致問題が置き去りにされているが、本当はスパイ防止法がないから、警察が、あるいは拉致被害者の親御さんが、地域であの人が情報を渡したからうちの子供がさらわれたと。(このような場合の)情報提供者に、普通の日本人もいる。スーパーで顔を合わせる。お父さんは思わず首を絞めようと思うけれども、国民がいつか目覚めると思って我慢するんですという話を直接聞いていて、スパイ防止法を必ずつくらなければいけない。その入り口としてこの法案のポジティブな面を見ようとしているんだ」という話をした。
憲法審査会の参考人を推薦した役所の中に、中国の手が入っている
ありとあらゆる証人(の選任)は、役所に全部丸投げされている。
今回も、責任者の船田さんも含めて、誰が国会に現れるかを知らないんです。
推薦した役所の中に中国の手が入っている。
それを、(政権中枢の人と)火曜日の早朝に会った時に(インテリジェンスにも関わっている人だから名前は言えないが)、「推薦した役所の中に中国の手が入っている、僕は証拠もある」と言ったら、この政権中枢の人は当然否定すると思ったら「その通りです」と言った。
中国による倒閣運動は始まっている
だから、中国による倒閣運動は始まっていて、
・・・中国は普段から備えているから、どういう政権が現れても中国の気に入る政権なら支えるし気に入らない政権なら潰すということを長年やっているから、これはアメリカに対してもやっているけど日本にだけやらないわけがないでしょ。
第一次安倍政権が倒れたきっかけ
それで、第一次安倍政権が倒れたのはいつですか?消えた年金問題のとき。これを役人はどう言っていたか?「自爆テロ」と言っていた。
これは要するに社会保険庁の中に、労働組合を通じて中国勢力が入り込んでそこから動き出したから、ある程度分かっている人は「自爆テロ」と言う人がいた。
日本年金機構のハッキング、日米捜査当局「中国人民解放軍系が雇った形跡がある」
今回の日本年金機構のハッキングも、日米の捜査当局は「中国人民解放軍系が雇った形跡がある」と、公表されないかもしれないが、そうみなしている。
そういう背景があるのに、役所のなかに外国勢力が入り込むというのは、国際社会では常識的にあるわけですよ。政治家にも役人にも入り込むわけで、そういう現実があるのに、民主党政権のときも役人に丸投げだった。その結果、安保法制に反対って言う学者が国会に現れて憲法審査会で本来やるべきじゃない議論を大声でやりあう事態になった。
そもそも、報道機関はそういう根っこを報じてくれないと、国民は何が起きているのか分からない。
( 見出しはブログ主が勝手につけています。)