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【長谷川幸洋】 ニッポン放送 『ザ・ボイス』 1月7日(水)から、箇条書き

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1月7日(水)ニッポン放送『ザ・ボイス』
その日のニュースを分析・解説していく­「ニュースピックア­­­ップセブン」から、ポイントだと思える個所を短く箇条書きにしています。

長谷川幸洋(ジャーナリスト)

東京新聞・中日新聞論説委員。1953年、千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、中日新聞社に入社、ブリュッセル支局長などを経て現在に至る。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)で国際公共政策修士。財政制度等審議会臨時委員、政府税制調査会委員などを歴任。

 

1.民主党代表選 3人が立候補

■どうするつもりなのかがよく分からない。(維新との合流は3氏とも慎重姿勢とのことだが)前原氏はどうするのだろう? 細野氏を応援すると言っていたが、それは野党再編含みだったのではないのか? 国民のみなさんは「自民党に代わる受け皿が欲しい」というのが、前回の総選挙の意志だったと思う。立て直して民主党が受け皿になるということなら、それは2013年の参院選でも聞いた話だし、2回の選挙両方ダメだった。国民はもうNOと言ったと思う。そうすると、民主党の枠組みを超えた野党のまとまりを期待していると思うが、そこが見えない。小泉さんは「自民党をぶっ壊す」と言って総裁選に受かった。国民の期待がどこにあるかを見極め、勝負に出ないとダメだと思う。

 

2.東京電力 福島の2つの町と廃炉で新安全協定

■凍土遮水壁には裏がある。予算が予備費になっている。予備費というのは憲法で決まっており、予見しがたい事柄に対応するためのものになっている。その理屈を立てるために、予見しがたい難しい工事をやらなければならないのだという議論。馬淵澄夫氏が鉄板の矢板で工事すればいいと言っていたが、それでは予備費を遣えない。

しかも東京電力の私有地。本来、私有地に公共工事はできない。

 

3.マクドナルド 異物混入問題で会見

■社長が会見に出席していないのを見て「これはダメだ」と思った。明日から全国3日間休業して安全チェックをするべき。故意に入れたということはないだろうが(冷凍食品で故意に入れた事件があった)、経営陣はそれも含めて対応するべき。

 

4.介護報酬 9年ぶりにマイナス改定へ

■これは事業者に対する引き下げ。事業者の懐具合は、相当お金が貯まっているということが分かってきた。財務省の調査では、1施設当たり平均で3億円貯めているという数字もある。介護事業者がどの位儲かっているのか、財務状態がどうなっているのかということが分からない。公開しているところもあるが、その情報もずさんなことがあり、まず実態を知ろうという段階。規制改革会議でもずっと議論していたが、ようやく厚生労働省も重い腰を上げ、今年法律改正を目指しており、そこで初めて社会福祉法人の財務内容を公開しようという段取り。しかし、相当貯め込んでいるのではないかとずっと言われている。社会福祉法人だけでなく、その取引先の業者(お弁当業者や、シーツ交換など)も理事長の一族がファミリーで経営する株式会社だったりする。

社会福祉法人は基本的に儲けてはいけない、還元しなければならない。だからこそ、税金を負けてもらっているし、補助金も貰っている。

 

5.アメリカ、戦後70年総理談話への圧力を否定

(一昨日、サキ報道官が会見の中で、村山談話・河野談話の継承を求めたが、圧力の意図はなかったと釈明)

■こういう圧力だの何だのという議論はやめたほうがいい。アメリカにも思惑があり、自分たちはこうなって欲しいという意図があるのは当たり前。日本と中国、韓国が、険しい関係になるのは、ウェルカムではないのは当たり前。日本と中国が戦争したら、アメリカはどうするのか。それを日本が圧力と受け止めるのは被害者意識、むしろ自分たちを蔑んでいるような気がしてならない。アメリカがどう言おうと、日本なりに思うことを言えばいい。そして結果は引き受ければいい。すぐ圧力だと言い出す議論は、一言でいうと自立していない。

 

6.普天間移設費 倍増の1500億円

■普天間はもう政府の方針で決まっている。それとは別に、沖縄の振興予算として3000億円を約束していたから、これは約束通り3000億円代を確保して欲しい。沖縄振興計画は2021年度まで、あと6年。使い道を見極めて、沖縄の理解を求めることが必要。

 

7.橋下市長 都構想反対なら政界引退へ

■橋下さんが最大の看板にしていた大阪都構想が事実上挫折すれば、政界を引退するとういのは退路を断ったということで、いかにも橋下さんらしい。

『たかじんのそこまで言って委員会』で、辛坊治郎さんが「橋下さんは大阪都構想を否定されたら、政治家を辞めます。断言します」と言っていた。おそらく辛坊さんは、橋下さんからその決意を聞いているのだろう。政治家にとって、断崖絶壁感というのは非常に大事なこと。これでダメだったら辞めるんだというのを背負ったときに、有権者に気迫が響く。

 

ブログ主の後記:サキ報道官の発言を巡る識者3名の見解

上記の「5.アメリカ、戦後70年総理談話への圧力を否定」について、関連することをいくつか。

(このニュースは、米国務省のサキ報道官が「村山、河野両談話による謝罪は、近隣諸国との関係を改善しようとする日本の努力の中で重要な節目となった」と述べ、その翌日「圧力ではない」と釈明したという話です。)

これについては是非、先日の宮崎哲弥さんの解説
5.米国務省 村山・河野談話を継承することが望ましいと発言
これも合わせて読んでみてください。村山談話・河野談話が、近隣諸国との関係を改善したというのは、全くの間違いであるという話を述べておられます。

また、上記のサキ報道官の発言に関して、他の識者の発言では、

青山繁晴氏は「サキ報道官が、(村山談話と河野談話は全く違うものなのに、それを)ごちゃまぜにして引き継げというようなことを言ったが、何故アメリカが言わなければならないのか。圧力をかけたのではないと言うが、充分に圧力をかけているではないか。サキ報道官の話は、中韓のロビー活動の影響がはっきり感じられる」と批判。

櫻井よしこ氏は中国の工作に対応してサキ報道官がこのような話を述べ、それに呼応する形で中国が反応している。同盟国のアメリカが、何故このようなことを言うのか」というような批判をしていました。

さらに、櫻井よしこ氏は「中国の工作に反論するのは品がないと言う人がいるが、そうではない。面倒だと思われたほうがいい」というような話もBSフジのプライムニュースで述べていました。

私は個人的に、上記、長谷川氏の「圧力だの何だのという議論はやめたほうがいい」という話に心では同意してしまうのですが、それでも中国・韓国のやり方を見るに、いちいち反論して潰していったほうがいいのかもしれません。

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