【基地移設】翁長知事「辺野古阻止 知事権限10ある」菅官房長官「法に基づき従来通り進める」
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今日午前行われた菅官房長官の記者会見の一部を書き起こしました。
共同通信の複数人の記者が、沖縄の基地移設に関して質問を繰り返している箇所です。
翁長雄志知事は、前知事による埋め立て承認に関し、有識者委員会から七月上旬に承認取り消しが提言されれば「取り消すことになる」と明言し、辺野古阻止に向けた知事権限は「10ある」と述べ「辺野古移設はできない」と語っています。
菅官房長官は、法に則って移設は進めると繰り返し応えました。
菅官房長官 記者会見 平成27年5月26日(火)午前
記者
翁長知事が共同通信のインタビューで普天間飛行場の埋め立て工事について取り消すことになると明言した。政府としてどう対応するか。
菅官房長官
まず、なぜ辺野古移設かというと、世界で一番危険と言われる普天間飛行場の危険除去、固定化を避けるため、19年前、日米で全面返還の同意をされ、その3年後、当時の県知事および市長の合意を得て辺野古への移設が決まった。
その後紆余曲折があったが、その後仲井眞前知事から埋め立て承認を頂いて今、工事を行っている。我が国を取り巻く安全保障環境は厳しい中になって、沖縄県民・国民の安全を守るということは国の責務である。
日米同盟、抑止力の維持、普天間の危険除去。こうしたことを考えたとき、普天間移設は唯一の解決策である。
このことについて、日米の間で様々な場所を含めて話し合ってきた結果、ようやく埋め立て承認を頂いていま工事に入っている。辺野古を断念するということは普天間飛行場の固定化を容認することに他ならない。この現実をどうするかということは極めて大事だと思うし、日本は法治国家でありますから、埋め立て許可を頂いたので環境法令に基づいて自然環境や住民生活に最大限配慮しながら移設は進めていく考えであることに全く変わりはない。
記者
翁長知事は、辺野古阻止に向けた知事権限は10あると述べているが、実際に工事を止めることはできるか。
菅官房長官
考えられません。法治国家の中で環境法令に基づいて許可を頂いている。自然環境や住民生活に最大限配慮しながら進めさせて頂きたい。
記者
いま分かりづらかったのですが、知事が許可を取り消すと言っても直接支障はないんですか?
菅官房長官
許可は頂いて、いま工事をしているわけで、行政の継続というのもありますので、自然環境や住民生活に最大限配慮しながら進めさせて頂きたい。
記者
確認ですが、政府として手続きに瑕疵はないので、そうした決議(?)は無効だということですか。
菅官房長官
瑕疵はないと思っています。申請をして審査を受けた上で許可を頂いている。
記者
関連して、翁長知事は10も様々な権限があって、それを駆使して工事を止めると言っているのですが、それについて影響っていうのは…?
菅官房長官
国は、環境法令に基づいて許諾を頂いている。説明しながら従来通り進めていきたい。
沖縄県知事による「かりゆしウェア」贈呈
平成27年5月25日、安倍総理は、総理大臣官邸で沖縄県の翁長雄志知事より「かりゆしウェア」の贈呈を受けました。
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg11774.html
共同通信のインタビューに応え、「辺野古阻止に向けた知事権限は10ある」と言った同じ日、かりゆしウェアを笑顔で宣伝。・・・随分、都合がいいな。名産品は日本各地にある。こういう都合のいい宣伝を恥ずかしげもなくやってのける沖縄は、これまで散々その特殊な事情を利用してきたということも同時に自覚して欲しい。
翁長知事は県民の為に闘うと言っているが、那覇市長時代、中国産の石材を使い、中国に製作を発注予定だった「龍柱」の件があるし、李克強首相と会談しても尖閣諸島の問題に触れない人だから、その言葉をそのまま信用することはできない。
画像出典:首相官邸
翁長氏が、かりゆしウエアを「沖縄の特産品で観光のPRになっている」と紹介すると、首相は「今年も閣議で着て沖縄経済に貢献したい」と笑顔で応じた。
翁長氏は今月27日からの訪米で、辺野古移設反対を訴える予定。
首相と面会後、記者団に「今日は笑顔いっぱいだった」と話す一方、訪米に関しては「全力を挙げて基地は作らせないと伝えたい」と強調した。