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日本の観光競争力、世界9位 「旅行・観光競争力報告書」

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日本の観光競争力が、2007年の調査開始以来初めて上位10位にランクインし9位となった。

この調査は、ダボス会議の主催で知られるスイスの経済研究機関「世界経済フォーラム」がほぼ2年ごとに行っており、世界141の国や地域を対象に、観光資源の豊富さやサービスに携わる人材の質、それに交通機関の便利さなど90余りの項目を比較して競争力の高さを順位付けしている。

日本は「観光客へのサービス」いわゆる「おもてなし」や、「テロの脅威のなさ」、そして「鉄道インフラの質」など7つの項目で1位となり、高い評価を受けた。

一方、空港使用料や燃料費の高さなどから算出された「価格競争力」は119位で、全体の順位を下げる要因になっている。

1 スペイン(4)
2 フランス(7)
3 ドイツ(2)
4 米国(6)
5 英国(5)
6 スイス(1)
7 オーストラリア(11)
8 イタリア(26)
9 日本(14)
10 カナダ(8)
11 シンガポール(10)
13 香港(15)
17 中国(45)
25 マレーシア(34)
29 韓国(25)
32 台湾(33)
35 タイ(43)

()内は2013年の順位
出典:朝日新聞 5月7日

観光庁「日本らしさが評価」

観光庁国際観光課の岡野まさ子課長は「日本の競争力が強くなったことは励みになるし、光栄だと思っている。その中でも、鉄道インフラや『おもてなし』といった、日本らしさが評価されたと認識している。特に、『おもてなし』という人に関わる部分はまねが難しく、日本の競争力が強い分野だと思う」と述べました。
そのうえで、今後の課題について「多様な魅力をアピールしていきたい。東京や京都などのゴールデンルートに外国人観光客が集中しているので、それ以外の地域でも観光周遊ルートをつくり、全国津々浦々にインバウンド=日本を訪れる外国人旅行者たちの効果を波及させたい。また、季節ではこれまで夏がピークだったが、お花見が観光資源として認識されてきているように、冬のスキーや秋の紅葉など季節や地域を分散させて、新たな需要を作っていきたい」と述べました。

出典:NHK 5月7日

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