蓮舫「二重国籍問題」の二転三転、記事と発言の時系列まとめ
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民進党代表に立候補している蓮舫氏の国籍問題、一般人ならともかく大臣までやった人がこんな人だったとは、日本は本当に恐ろしい国ですね。
実は蓮舫氏にそれほど興味がなく、この問題をまとめる気になれずにいたのですが、それじゃ備忘録ブログとして意味がないと思い直し、がんばりました。
そもそも法律はどうなっているのか
国籍に関わる法律
国籍法 第14条 | 外国の国籍と日本国政を有する者は22歳に達するまでに、どちらかの国籍を選択する必要がある |
外務行員法 第7条 | 日本国籍を有さない者 または外国の国籍を有する者は、外務公務員となることができない |
法務省の見解
法務省は9月15日、
我が国の国籍事務において、台湾出身者の方に、中華人民共和国の法律を適用してはおりません。
と公表し、日本の国籍事務では台湾出身者に中国の法律は適用していないとの見解を示した。
これは中国の法律が「外国籍を取得した時点で自動的に中国籍を失う」と定めていることを念頭に、台湾出身の人が国籍を自動的に失うわけではないとの見解を示したもの。
日本と国交がない台湾籍の人には中国の法律が適用され、日本国籍を選んだ時点で台湾籍が自動喪失する-といった誤った情報が一部で流布され、法務省民事局にも台湾籍の人から「自分に中国の法律が適用されるのか」といった問い合わせの電話が相次いだという。
日本の国籍法上、二重国籍の人が日本国籍を選ぶ場合、
外国国籍喪失届を出す日本国籍選択の宣言をし、外国国籍離脱の努力をするの2つがある。そもそも日本に中国の国籍法を適用する権限はない。
一方で法務省は、蓮舫氏の二重国籍の違法性などについては「個別の案件には答えられない」としている。
出典:産経ニュース
日本の国籍法は二重国籍の人についてどちらかの国籍選択義務に加え、日本国籍を選んだ場合の外国籍離脱努力義務を定めていて、日本国籍を取得した後も台湾籍を残していた場合、二重国籍状態が生じ、国籍法違反に当たる可能性があるという。
出典:NNN
金田勝年法務大臣の発言
10月11日の参院予算委員会で、
(二重国籍者について)「各国から課せられる義務や求められる対応が衝突する恐れなどがある。極めて高度な国益に関する判断をする者にとってはなおさらだ」
10月14日の記者会見で、一般論として、
「台湾当局が発行した外国国籍喪失届(国籍喪失許可証)は受理していない」
10月18日の記者会見で、一般論として、
「法律の定める期限後に日本国籍の選択宣言を行った場合、それまでの間は国籍法上の国籍選択義務14条に違反していたことになる」
二転三転する蓮舫の発言<時系列>
年月・媒体 | 年齢 | 発言 |
1992年5月8日 読売新聞(夕刊) |
24 | 兄の就職の時、一緒に帰化。パスポートの色が青から赤へ変わり、常用漢字にない自分の名が「レンホウ」と記してあった。「十九年間使った自分の名前を否定された気がしたんですよ。じゃあ、自分は何者なんだって、その時、思いましたね |
1992年6月25日 朝日新聞(夕刊) |
24 | 赤いパスボート(日本旅券)になるのがいやで、寂しかった |
1993年2月6日号 週刊現代 |
25 | 父は台湾で、私は、二重国籍なんです。 |
1993年3月16日 朝日新聞夕刊 |
25 | 在日の中国国籍の者としてアジアからの視点にこだわりたい |
1997年2月号 CREA |
29 | 自分の国籍は台湾なんですが、父のいた大陸というものを一度この目で見てみたい |
2000年10月27日号 週刊ポスト |
32 | 私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティーは『台湾人』だ |
2004年 選挙公報 |
36 | 1985年台湾籍から帰化 |
2010年8月号 中国国内線機内誌 |
42 | 子供の時から日本で学んだが、ずっと台湾の“中華民国国籍”を保持している |
2016年9月2日 産経新聞 |
48 | --蓮舫氏のことで「二重国籍」などが言われている。ツイッターなどで話題になって、(ネットの言論サイト)「アゴラ」なども書いている
「ああ、ちょっと見てない」 --台湾出身だが、ちゃんと帰化されていると思う 「帰化じゃなくて国籍取得ですけど」 --国籍取得。過去の籍を放棄しなきゃいけないのを忘れているのでないかと 「ちょ、ちょい、ごめんなさい、それ分かんない。それを読んでいないから」 --国籍法が(昭和60年に)施行され、22歳までは日本国籍があるが、そこで選択を迫られ、(選ばなかった)国籍はできるだけ速やかに放棄しなければならない規定がある。それを蓮舫氏がされているかどうかという記事が出ている。台湾出身ということで、仮に野党第一党の党首になり、首相を目指すならば、その辺がネックになっていると思うが 「質問の意味が分からないけど、私は日本人です」 --台湾籍はないということでいいか 「すいません、質問の意味が分かりません」 |
2016年9月3日 読売テレビ番組 |
48 | 「私は生まれた時から日本人です」「(台湾国籍は)籍抜いてます」「高校3年で18歳で日本人を選びました」 |
2016年9月11日 党代表選(15日投開票)共同記者会見 |
48 | 「『一つの中国』論で言ったときに、二重国籍とメディアの方が使われることにびっくりしている」 (この発言は14日、台湾の立法院(国会)で野党議員によって取り上げられ、「蓮舫氏が万が一日本の首相になったとしても、政府はまだ親日的な外交政策をとるのか」と台湾の与党と日本批判に利用された) |
2016年9月13日 日本外国特派員協会 |
48 | 上のインタビューで「質問の意味が分かりません」と答えた経緯について、
「『仰っている意味が分からないので質問をちゃんとしてください』っていう意味でいった。そこが使われている」 (産経は同日夜、これは事実と異なるとして質問のやりとりの詳細をネットニュースに掲載し、反論した) |
2016年9月13日 BuzzFeed News |
48 | 「台湾の籍を抜くときに、提出書類に台湾のパスポートが必要とありました。これが、どこにあるのかがまったくわからない。31年前のパスポートで、母もすべて父に任せていて、わからないんです。一緒に、家の中をひっくり返すように探して、やっとでてきました」 |
2016年9月14日 BSフジ プライムニュース |
48 | --過去に新聞や雑誌で「国籍は台湾」「在日の中国国籍の者として」と発言していたことについて
「雑誌、新聞の編集権は私にはありません。私としては、台湾の籍を持っていたのは過去のことである、という前提で話をさせていただきました」 |
2016年10月13日 記者会見 |
48 | 「届け出により日本国籍を取得した。(戸籍法)106条にのっとって、適正な手続きをしている」 |
2016年10月15日 記者団の取材に対し |
48 | 「不受理なのでどうすればいいかと相談したら、強く(日本国籍の)選択の宣言をするよう行政指導されたので選択宣言をした」 (関係者によると、宣言は2016年10月7日付 出典:2016.10.19 産経ニュース) |
ことごとく矛盾していて1つ1つつっこむのが面倒なので、読めば分かることだしそこは割愛します。
国籍の問題でこれほどコロコロ話が変わる人が選挙に強く、国会議員で長く活躍できる日本に心底がっかりする気持ちもあるし、もう少し国会議員のルーツを国民が知ることができるような法整備ができないのかとも思うが、今日はそこは置いておこう。
民進党内の動き
出典:BSフジ プライムニュース
そういえば、プライムニュースではこんな動きも紹介されていた。
ここに名を連ねる20名が信頼できるかと言えばもちろんそんなことはないんですが、松原仁さんは民主党で只一人、人権擁護法案に反対し(その後更迭された)、拉致問題にも熱心な人。民進党の中では個人的に好きです。
メンバーを見ると、前原・玉木両陣営が協力したようですね。
蓮舫氏への疑問
昨夜のプライムニュースでは、これらの過去の発言を指摘され「雑誌、新聞の編集権は私にはありません」と言い逃れ、今度は編集者に責任をなすりつけた。9月13日の日本外国特派員協会での言い逃れと同じやり方だ。
また、先日は「家族が本人に責任のない中傷誹謗にあうのは母として耐えられませんでした」と被害者ぶってみたりもした。もちろん家族への批判は悪質なルール違反だが、その前に説明すべきことがあるし、そもそも自分が蒔いた種だ。
昨夜のプライムニュースでの主張を要約すると「ずっと日本人だと認識していた。台湾籍を抜いていると信じていた」ということだったから、この問題はこれで乗り切る腹なのだろう。
しかし、これだけの記事が挙がっているのに「自分は信じていた」「編集で切り取られた」「記者の質問の仕方が悪かった」という言い逃れが通用すると思っているのだろうか。
これらの蓮舫氏の反応の仕方を見て感じるのは、まず言っていることが到底信じられない。おそらく <嘘をついている> と多くの人が感じるだろう。とすれば、自己保身のために繰り返し責任を他者になすりつけ、時には被害者ぶっているという人間性への疑問だ。
わたしは蓮舫氏に関心がなく好きでも嫌いでもなかったが、今はっきり思うことがある。
自分のために嘘をつき国民を欺く人に、国の仕事を任せられるはずもない。
・・・それでも党代表になるんだろうけど。
追記:やはりダントツで当選しましたね。 代表戦を延期にするなり、他の人を立てるなり、一度やり直せばいいものを・・・民進党がどのような政党なのか、改めて国民に示したと思います。 |