【歴史戦】怪しげな「日本の歴史家を支持する声明」賛同者、457人に
ページに広告が含まれる場合があります。
19日の毎日新聞によると、「日本の歴史家を支持する声明」への賛同者がさらに270人増え、世界で457人が署名したことが分かった。
わたしは以前この声明について「疑念のほうが大きい」と書きましたが、「やはりな」という印象。
小さな個人ブログとはいえ、こうして記事に書くこと自体が相手の宣伝戦に乗せられている気がして数日書くことを躊躇していたが、やはり残すことにした。
なぜなら、何か誤解している人が多い気がするからだ。
まずこれを読んで欲しい。
今回の声明を主導した米コネティカット大のアレクシス・ダデン教授は「比較的小さな研究界でこれだけの署名が集まることは画期的」と述べ、「特定の歴史について率直な議論を規制する日本の動き」に対して研究者間で懸念が拡大しているため、と説明した。
ここ大事なところ。
声明の理由
「特定の歴史について率直な議論を規制する日本の動き」 に対して研究者間で懸念が拡大しているため
「中韓にも批判している」とか、「ちゃんと読むと公平に批判している」などと嬉しそうに呑気なことを言っている人が多いが、やはり主な論点はここなのだ。一見公平に見せかけて、日本の立場を骨抜きにしようとしている。
主導者アレクシス・ダデンは「議論を規制する日本の動き」と主張しているが、その理由に、米国で今年2月、日本政府が歴史教科書を出した米出版社に対して慰安婦関連の文書の訂正を要請したことで、「検閲」との批判の声があがったことがあるかもしれない。
しかし、日本が事実と異なる点に訂正を要請したことに対し「検閲」とは何事か。
ダデンはこれまでも、事実を捻じ曲げ、とても許すことのできない内容で日本に対して批判をしてきた人だ。
日本にとやかく言う前に、自身の間違いを認めたらどうか。
日本の立場は、決して慰安婦をなきものにしようとしているのはない。それは日本政府のこれまでの発言を、普通に読み、普通に聞けば、分かるはずで、安倍首相も繰り返し「談話は継承する」と述べているはずだ。
これは歴史家が真実を追求している、あるいは平和を求めているというような美しいものでは決してなく、政治的な意図をもって動いているとしか思えない。
19日に公開された新たな署名者にはオランダ人ジャーナリストのイアン・ブルマ氏などが含まれていた。日本研究者を中心に、歴史学、人類学、政治学、文学などの研究者が幅広く参加し、賛同の輪も、米国や日本、スウェーデン、オーストラリアなど世界に広がる。4日に発表された声明には、マサチューセッツ工科大のジョン・ダワー名誉教授やハーバード大のエズラ・ボーゲル名誉教授など著名な日本研究者も賛同していた。
世界の中韓への見方が厳しくなり始め、潮目が変わりつつあるのも事実。
だが、だからこそ日本にとって説明が難しい歴史戦をさらにしかけてくるであろうことも容易に想像できる。
日本人はすぐ好意的に受け止めるが、この歴史戦はそんなに甘いものではない。
そして、中韓の歴史戦は年月をかけて相当深いところまで食い込んでいる。そのことを決して忘れてはならない。