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舛添都知事疑惑まとめ ザル法の政治資金規正法、最大限に活用!

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都庁

次々と疑惑が明らかになる、舛添要一都知事問題。

堂々たる態度で会見に臨み「しっかり調査する」「第三者の厳しい目で調査していただく」と繰り返し述べる姿はお見事。

「政治家はみんなやってんだろうな」とは思いつつ、この態度を見ると「犯罪かどうかという以前に、罪悪感を感じない人って本当にいるんだな」と関心してしまい、小心者のわたしとしては少し羨ましくもある。(皮肉なので本気にしないでね)

舛添都知事の性格からして簡単に辞めるわけないし、違法でないうちはまぁいいか・・・と読み飛ばしていたのですが、やはり情報を残しておくべきだよなと思い直してまとめました!

正直それほど興味はないんですが、市民が騒ぐことでザル法の改正に近づくかもしれないので。

舛添要一都知事疑惑

2010年

8月20日 一の俣温泉観光ホテル(山口県下関市) 76,077円

2011年

1月03日 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ

(舛添都知事「2日は家族サービスで水族館て終日過ごしました。魚やいるかなど海の生き物を見ていると、心が和みます。何のために政治家をやっているのか分からない愚劣な連中と好対照です。」とツイート)
195,167円
1月16日 自宅近くのイタリア料理店 34,265円
4月01日 高島屋 178,710円
8月19日 タクシー代(沖縄) 25,000円
8月20日 沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ 119,822円
9月07日 喫茶店(東京・赤坂)

(喫茶店のオーナー「舛添さんは店に来たことがない」「うちの店で1万8000円の領収書は出しことはない」「誰かが1800円に0を付け足したんだろ」と証言。同店はコーヒー1杯400円で、45杯飲んだ計算になる)
18,000円
10月09日 コミック『クレヨンしんちゃん』 400円
コミック『イナズマイレブン スペシャル』 499円
10月14日 虎屋 41,994円
10月19日 ホテルセントラーザ博多 58,199円

2012年

4月24日 中古車両代 985,000円
5月07日 車両修理整備代 400,390円
5月15日 中古車両代 990,000円
8月13日 花衣の館 日光千姫物語 83,985円
12月16日 別荘近くの回転寿司店 16,560円

2013年

1月03日 龍宮城スパホテル三日月(千葉県木更津市)

(ホテル関係者「二回とも(2014年も)、会議は行われていません。舛添さんはお子さんを連れて、家族でご利用になりました。いずれの年もグレードの高い部屋に泊まったと思います」と証言)
237,755円
1月24日 自宅近くのイタリア料理店 40,590円
3月23日 別荘近くの回転寿司店 15,560円
4月28日 別荘近くの回転寿司店 15,190円
5月02日 自宅近くの天ぷら店 18,050円
6月01日 自宅近くのイタリア料理店 16,665円
8月16日 自宅近くの天ぷら店 17,700円
8月26日 自宅近くのイタリア料理店 56,090円

2014年

1月02日 龍宮城スパホテル三日月

(ホテル関係者「二回とも(2013年も)、会議は行われていません。舛添さんはお子さんを連れて、家族でご利用になりました。いずれの年もグレードの高い部屋に泊まったと思います」と証言)
133,345円
1月10日 自宅近くの天ぷら店 16,800円
1月22日 舛添政治経済研究所 ハウスクリーニング代 281,500円
4月15日 自宅近くのイタリア料理店 83,416円

数年にわたる疑惑、月日不明

公用車で湯河原町(神奈川県)にある事務所兼別荘に年間50回近く通っていた。そのため、金曜日は毎週14:30に退庁。
自著100冊 100,000円
美術品等
(SPを引き連れ、多いときには週に2度「世界堂」に通う常連だった)
9,000,000円
床屋(子供の分も) 3,000円

参考文献:週刊朝日 2016年6月3日号、テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」 5月25日放送、週刊文春

3つの決着方法と百条委員会

で、決着方法なんですが、虚偽記載が明らかになれば犯罪ですが、

前提として、現時点で違法ではない。

「じゃあ騒いで何になるの?」ってとこなんですが、これについては橋下氏の呟きが分かりやすいかと思います。

POINT
辞任 難しそう
有権者146万人の署名によるリコール
住民投票
難しそう
都議会4分の3による不信任決議 不信任決議をすれば舛添氏が議会の解散権を持つため、議会がびびってる


「虚偽記載で違法じゃない?」という情報もチラホラ出てきてはいますが、いかんせんザル法だし、秘書がやった爆弾もあるのでどうなるかわかりません。

そこで、橋下徹氏は3つ目の「都議会4分の3による不信任決議」しか方法はないね、だけど肝心の都議会がびびってるよね、と言っているワケです。

「じゃあダメじゃん」と思わないでください。次につながります。

その前にもうひとつ、橋下氏の3つの決着方法に追加して押さえておきたい「百条委員会」について。

百条委員会

百条委員会では、強い調査権限持って事実関係を調査することができます。
この場合、正当な理由もなく証言を拒否したり、虚偽の証言を行った場合などに罰則が設けられています。

百条委員会は、猪瀬直樹知事が医療法人徳洲会グループから5千万円を受け取っていた問題で、都議会は百条委の設置を決めたが、直後に知事が辞任したため見送られたという経緯があります(2013年12月)。

百条委員会とは

自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、地方自治法100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会。
関係者の出頭や証言、記録提出を求めることができるなど強い調査権限を持つ。

設置には本会議で出席議員の過半数の賛成が必要になる。

虚偽の証言をした場合は5年以下の禁錮刑、正当な理由がないのに証言を拒否した場合などは6カ月以下の禁錮刑や10万円以下の罰金を科すことができる。

この百条委員会についても、共産党都議団以外はそれらしい動きがみられません。
これは、設置のための過半数の賛成が得られるかどうかが焦点

3つの問題

1犯罪か否か

虚偽記載があれば政治資金規正法に抵触し最悪公民権停止ということになるが、怪しいものはたくさんあれどクロになるかは疑問。

その理由のひとつは、単に立証するのが難しい。
そして2つめは、これを本当に取り締まったら、似たような議員は山のようにいるわけで、政治が滅茶苦茶になってしまう。

そこで問われるのが、次に挙げた道義的責任。

2道義的責任

上述で紹介した橋下さんの発言は、元政治家、そして弁護士の立場でモノを言っていますが、これが犯罪として立証されなくても道義的責任がありますよね。
そこを問うのは市民の力です。

許して流すか、許さないから声を出すか。

市民の声が高まれば、都議会がリコールに動かざるを得なくなるかもしれないし、次に挙げるザル法の改正に繋がるかもしれない

または、政治家の自己保身は強固だからこれらが叶わなかったとしても、少なくとも、政治家が市民の批判の声を聴いて「こりゃヤバい。もうグレーなことは控えよう」ということにはなるだろう。

3ザル法「政治資金規正法」

それともうひとつ言いたい問題は、そもそものザル法。
わたしがこの記事を書いた一番の動機は、コレ。

だって、この問題の根源はザル法ですよね?
政治資金規正法がザルだからそこを利用されちゃったんです。

ぜひ、やることなさそうな野党のみなさんには、そこを騒いで欲しいものです。

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